こんにちは。実況の立野純です。
「2月は逃げて走る」と言われますが、もう本格的な春も、そこまで来ていますね。今開催、 前検日はかなり冷え込みましたが、開催中は比較的寒さも緩みました。
写真は、オーストラリア記念館。羊毛の輸入でつながりのある四日市港とシドニー港との、 姉妹港のシンボルとして、昭和45年大阪万博のオーストラリア・パビリオンを移設したものです。競輪場の正面スタンドからも見えますが、 今回少し近くまで行って、写真に収めてみました。
さて、今期ラストの冬季ナイターが終了しました。ここでは、前検日に話を伺った選手から、 2選手ピックアップしましょう。
まず、チャレンジ戦から、泉谷直哉選手(兵庫・94期)。
『泉谷』と書いて、『いずたに』と読みます。四日市は初めてということもあり、 私も読み間違えないよう、しっかり振り仮名を振って、実況させていただきました(笑)。
身長は177センチ。「泉谷さん」と声をかけると、すくっと立ち上がり、 ハキハキと取材に応じてくれました。
「セールスポイントはダッシュ力ですが、今は封印して、 押さえ先行基本に戦っています。差しの決まり手は、展開上引くに引けなくなったときです。 競輪は一人で走っているのではないですからね」
デビュー直後は、安定して決勝に上がることもできませんでしたが、 昨年秋以降は2節に1節のペースで決勝入り。昨年末豊橋では、差しではありましたが、デビュー初V。ラインを大切にしながら戦い、 徐々に力をつけてきている印象です。
「冬場の練習は、明石のバンク中心。松岡健介さん、筒井裕哉さんらにしごいてもらっています。 先輩からは、『押さえ先行で力をつけるように』と言われています」
「課題は、スピード地脚。トップスピードを、もっと長く持続していきたいです」
デビューしてから、94期生はすでに2期目に入りました。 上のクラスで走る同期も多くなってきました。
「同期の活躍を見てですか?悔しいですよ!みんなを見てたら、 『こんな所で走ってたらアカン!上に行かなアカンな!』と思います!」
「悔しいです」という言葉が、印象に残りました。 この気持ちがあれば、もっともっと強くなれるのではないでしょうか。
今節は、準決勝で同期の桜井太士選手(岡山)と長くモガキ合ってしまった結果、 先行して残れませんでしたが、初日と2日目は、有言実行の押さえ先行でした。今後も一歩ずつ、力をつけていきそうな予感です。
次は、1・2班戦から、河村雅章選手を(東京・92期)。
河村選手は、立川がホームバンクの92期生。東の若手選手なら、普通は「四日市は初めてです」 というコメントが聞かれるのですが…、
「四日市は3回目です。本当によく呼ばれますね!」
そうです。遠征選手では珍しいくらい呼ばれています(笑)。 昨年はチャレンジ戦で2節あっせんが入り、6走して4勝、2着1回(その1回は決勝の2着)。バンクの相性も悪くはありません。
今年1月に、待望の2班昇班。昇班直後の千葉では、予選で逃げ切り。また、 直前の伊東では決勝に勝ち上がるなど、上位戦でも活躍しています。
「(1・2班戦では)後ろが切れることもないし、チャレンジ戦と比べても走りやすいです。 前回千葉の決勝は9着でしたが、『全然通用しない』という感じはありませんでした。上のレースは、やりがいがあります! 」
…と、笑顔で語ってくれた河村選手。
「タイプ的にはカマシ、捲りが得意なんですけど、今は脚をつけるために、 意識して押さえ先行を心がけています。課題は地脚をつけることですね。練習はバンク中心に、 立川バンクに来る人と一緒にやっています」
今回の四日市は、落車あけ3節目でしたが、「前回伊東でずいぶんよくなりましたので、もう大丈夫」 と。
予選は、前検日に語ってくれた通りの、押さえ先行。 竹内淳一選手がすごい勢いで捲り追い込んで1着となり、対する河村選手は懸命に粘り込んでいましたが、写真判定で惜しくも3着。 勝ち上がりとはなりませんでしたが、2日目選抜戦では、6番車を背負いながらも、格上相手に、押さえ先行から2着に粘り、 ラインでワンツーを決めました。
4回目の四日市はいつになるのか?(笑)…は、わかりませんが、次に呼ばれるときは、 さらにパワーアップした姿を見せてくれそうです。
さて、冬季ナイターもこれで終了。次節からは春季ナイターです。3月2節にも、ぜひご期待ください!