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7/22~24 Kドリームスカップ(FⅡ)より

 こんにちは。実況の立野純です。

 

                   

 

 東海地方の梅雨が明けたのは、7月17日。とたんに、「暑い!」 が合言葉のように飛び交う毎日。夏の暑さが苦手な私も、ぐったりです…。

 

 競輪場近くにある霞ヶ浦球場では、高校野球三重大会の真っただ中!(出勤のときでしたので、 中に入る時間がなく、外から撮影しました)

 

             

 

 カメラマンも大変でしょうね。

 

             

 

 

 ここから競輪場内へ入ると…。

 

             

 

 上の写真のところは、一般の方は入れないのですが、非開催日払戻所より少し左手奥に進んだところ。 これよりまっすぐ行くと検車場があり、左に見える茶色の建物が選手宿舎。

 その手前に見える池では、魚が泳いでいる姿も見られます。その池で、 前検日には藻の除去作業が。

 

             

 

 写真ではわかりにくいのですが、水面には藻がびっしり!「特に悪影響があるわけではないのですが、 見た目にもよくないので…」と、作業員の方が除去作業をされていました。その結果…、

 

             

 

 本当に、暑い中大変そうでした。

 

 

 

 さて、真夏のナイター第一弾は、 『パシフィックエース協賛 第1回ベイサイドナイトレース杯 Kドリームスカップ』(FⅡ)。7月22日(木)~24日 (土)の日程で行われました。

 

 今期初の四日市ナイター。1・2班戦を制したのは、格上位の市野茂選手(愛知・ 64期)。準決勝3個レースのうち、2レースは主力機動型が敗れる波乱。そんな中、11レースは3連単1番人気決着。 決勝も、終わってみれば、準決勝11レースと全く同じ着順で入っての、やはり1番人気。競馬には『夏は格よりデキ』という格言がありますが、 今回は格でもデキでも上回った中堅~ベテラン勢が上位を独占。

 ワンツーを決めた市野選手と小林信晴選手(愛知・83期)は、S級でも勝ち負けできる選手ですから、 力が違ったと言えばそれまでかもしれません。

 が、そんな中で結果を出すことは、そう簡単なことではありません。A級の若手も強いですからね。 来期は再びS級で、活躍してほしいところですね。

 

 

 ところで、今節は4/20~22以来、実に3か月ぶりのFⅡ戦!ですので、 3班選手が四日市に来たのも、当然3か月ぶり。…ということで、今回ここでは、 今節出走した3班若手選手を取り上げたいと思います。

 

 

 まずは、伊藤彰規選手(神奈川・96期)

 

               

 

 伊藤選手は、四日市初出走。中部にはまだまだ馴染みが薄いので、「どんな選手かな…」と、 私は事前に顔写真も確認したのですが、その写真は黒髪。しかし、実際お会いすると、ご覧の茶髪!「髪は、最近染めました!」とのことでした。

 

 「タイプは、どちらかと言えば地脚ですね。ダッシュは、 地脚ほどはないので…。基本は押さえ先行ですけど、『何が何でも!』という感じではありません。自力で、流れを見極めて、 何でもできるように。どこからでも行けるようになりたいですね。将来的には、自在に動けるようになりたい」

 2月大宮で、デビュー初優勝。以降も、決勝には常時乗っていますが、 決勝になると結果が出ていません。

 「そうなんですよ。決勝に乗れると、安心しちゃうんですよね…」

 そんな、メンタル面の課題も挙げていました。

 

 師匠は、59期の吉田晴行選手。練習仲間には、95期の小原太樹選手(S2)や、久保将史選手 (A2)などがいます。

 「師匠からは、特に何も言われていません。伸び伸びと走らせてもらっています。 練習仲間はみんな強く、環境もいいですから、頑張りたいですね」

 

 四日市の直線は長いですよ」と話しかけると、

 「直線が長いのは好きなんですよ。500バンクも好きですから。 ですから、直線が長いのは苦になりません!」

と、頼もしい返答!この四日市に来る前は、7場所連続決勝進出。当然、今回も有力視された一人でした。

 

 が、レースはやってみないとわからないもの。準決勝は、人気に押されましたが、まさかの9着。 叩かれ包まれるような展開で、力を出し切れずに終わった印象。さぞ、悔しかったことと思います。

 しかし、予選では新人選手と長い距離をモガキ合った末、力強い逃げ切り勝ち!言葉通り、 長い直線もしのいで、地脚のあるところを見せました(最終日も新人に逃げ切って、トータル2勝)。

 まだ二十歳!チャレンジは当然通過点ですから、今後どう強くなっていくのか、 ぜひ追いかけてみてください。

 

 

 続いて、関東から。佐山俊樹選手(埼玉・97期)です。

 

             

 

 佐山選手は97期ですが、デビューしてからは、まだ26走しか消化していません。 同期はだいたい40数走していますが、これには原因が。

 「2月末の平塚で落車して、上腕骨をやってしまい、2か月半ほど休んでしまいました… (復帰は5/19立川)。でも、復帰してからは、だんだん調子も上がってきました

 

 復帰2場所目の6月千葉一般戦で、ようやく嬉しいデビュー初勝利。その勢いか、直後のいわき平では、 『1・1・③』の好成績。自身初の決勝進出も決めるなど、能力のあるところも見せていました。

 

 今回が初の西遠征。戦法などについて、教えてもらいました。

 「タイプは『完全なダッシュ型』。『持たないダッシュ』です (笑)。地脚はあまり自信がないですね…。でも、レースでは先を見据えて、あえて先行しています。 基本は押さえ先行です」

 

 「練習は、小沼良さんの八丁湖グループに入って、 面倒を見てもらっています。同じグループに、阿部大樹さんがいるのですが…」

 

 ん?阿部大樹選手(埼玉・94期・S2)と言えば、 昨年四日市に来たとき…

 

                

 

 こんなひょうきんなポーズもとってくれていましたが…。

 

 「パフォーマンスじゃなくて、レースの面で参考になるんですよね?」とぶつけると、

 「はい!」

 と即答!(笑。無理にそう言わせたかもしれませんが…)

 「阿部さんの先行の仕方などは、すごく参考になるんですよ!」

 

 身近に目標となる先輩がいるのは、とてもいいこと。佐山選手は、ケガで同期とはやや出遅れましたが、 こんな差は、将来的には、あってないようなもの。まだまだ伸びていきますよ!

 

 

 

 続いて同じく関東から。近藤寛央選手(東京・97期)を。

 

             

 

 写真のジャージは『スーパーKアスリートラボ』のもの。 スーパーKと言えば、ガールズケイリンでも大活躍した石井寛子選手も所属しています。

 「(スーパーKは)自転車の実業団チームです。石井さんともよく練習していますよ。 練習環境はいいですね」

 HPもあるので、ぜひ覗いてみてください。

 

 そんな近藤選手に、近況などを自己分析してもらいました。

 「脚質はスプリンター。末の粘りは課題ですね…。逆に、 ダッシュには自信があります」

 「成績ですか?ちょっと波がありますね…。着が悪いときは、先行して粘れていないときですね」

 「組み立てに関しては、結構自分が思ったようには走れています。徹底先行ではないですけど、 基本は先行。それで後手を踏んだら、中団を捌いたり。被せられても捌いたりして。 そんな自在な動きも好きですよ。将来S級に上がったら、自力をメインにした自在型になりたい。でも、 今は自力ですよ」

 

 そんな分析から、デビューからここまでの自己採点は「60点」とのことです。

 

 「師匠(飯田義広選手・44期)からは、『先行、捲りの自力で戦え』とは言われていますが、 レースに関して特に言われることはないです。とにかく、力を出し切るレースをしていきたいですね

 

 今節は、関東、南関東から中近の選手によって争われたシリーズでしたが、フタを開けてみれば、 東日本から決勝に乗ってきたのは、この近藤選手ただ一人!決勝は「初めて」 という単騎のレースになってしまいました。

 しかし、そんな中でも、捲ったラインの番手にうまく切り替えて、ゴール前では差を詰めての2着。 器用な立ち回りも見せて、自身初の単騎戦で、連に絡んできました!

 素質はある選手でしょうから、これからもどうぞご注目ください。

 

 

 最後に、今節登場した98期の新人2選手を!

 

 まずは、先輩とツーショットで!写真右が山田裕哉選手(岐阜) です。

 

             

   (写真左は、闘心會で一緒に汗を流す、 青木康貴選手〔96期〕

 

 師匠は板橋常晶選手(82期)。その師匠とは、 デビュー戦の奈良(7/14~16)で、いきなり同じ配分になっていました。その奈良では『4・落・9』。

 「デビュー戦は全然でしたね…。緊張もしました。もっと余裕を持って走れればよかったんですけど…」

…と、反省しきり。

 「デビュー戦ではバックを取れなかったので、今回は最低バックをつけたい。師匠からは 『先行してこい』と言われています。また、脚質は地脚系ではないので、もっと粘れる脚もつけていきたい。とにかく、 今は全力を尽くして、まずは主導権を取れるレースをしたいです!

 

 今節、初日は捲りに回って不発に終わりましたが、2日目ではカマシ先行。デビュー5走目で、 初めてバックを付けました(番手選手が、番手捲りで1着)。先行意欲はあり、練習環境も申し分ないので、 今後はどんどん名前を売っていってもらいたいものです。

 

 

 最後に、98期の新人選手をもう一人。丹波孝佑選手(大阪) です(もちろん、写真左です)

 

             

 

 丹波選手も、山田選手同様、ここがデビュー2節目。デビュー戦は、連日押さえ先行の組み立てで『7・ 2・2』でした。

 「戦い方は、押さえ先行主体です。それで、 カマシなども取り入れ、だんだん自力の幅を増やしていきたいですね。でも、とろあえず最初は押さえ先行で行きたい。 点数や着などは気にしないで」

 

 「練習は、街道中心です。適性なので、 どんどん乗り込んでいきたいですね。あとは、競輪場(岸和田)に行ったときは、 そこにいる先輩方とモガかせてもらったりしています」

 

 そんな適性組の丹波選手は、元々バスケットボールをやっていたそうです。

 「スポーツは、中2から高3まで、バスケをやっていました。体力には自信があります! 体を動かすのが好きで、スポーツ選手になりたかったんですけど、バスケでは限界を感じていました。僕の親やおじいちゃんが、 競輪大好きなので、それで『競輪どうや?』って言われて…」

 

 なるほど。それで選手になったのなら、今後はますます強くなって、 おじいさんらを喜ばせてあげなければいけませんね!今節は、最終日に番組面で初の番手戦も経験しましたが、まずは“先行で初勝利” を目指していってください!

 

 

 

 さて、今年の真夏のナイターは、もう一節。次回は、8/2~4のFⅠ戦です。どうか、 熱中症対策は十分になさって、競輪をお楽しみください。200円の特観席も、どうぞご利用ください!


6/19~22 開設59周年記念 泗水杯争奪戦(GⅢ)より

 こんにちは。実況の立野純です。

 

                   

 

 今年も記念の季節がやってきました。開設59周年記念泗水杯(GⅢ) 。近鉄四日市の駅前商店街には、約1か月前から横断幕も掲げられていました。

 

             

 

 今回の記念の1週間前には、四日市競輪場内で、地元選手の記念壮行会も行われました (私は残念ながら、参加できませんでしたが)。そのときの、お客様からの寄せ書きも、場内には掲示されていましたよ。

 

               

 

 今年、地元選手のあっせんは9名。うち浅井康太選手は、直前の高松宮記念杯落車による負傷で、 残念ながら欠場とはなりましたが、 地元選手が大いにシリーズを盛り上げてくれました。

 

 中でも柴崎兄弟の決勝進出、初連係は、 全国の競輪ファンからも注目の的に。兄の俊光選手は、前検日から「今年こそは決勝に!」と意気込んでいましたが、 準決Cを番手戦で見事クリア!弟の淳選手は、準決Aを辛くも突破。初の兄弟連係が、地元ホームバンクの記念決勝で実現しました。

 また、地元からは鈴木幸紀選手も決勝進出。 前々回の地元記念は特選スタートで優秀戦も走っていましたが、その後はやや低迷。しかし、この記念少し前あたりから、徐々に成績も回復。 前検日には「今年は地味に活躍することが目標です。『気づいたら上におる!』みたいな(笑)」と言っていましたが、地味どころか、 準決Bでは3連単71万円台の片棒を担ぐことに!インパクト大で、決勝に乗ってきました。

 

 個人的に印象に残った地元選手は、 シリーズオープニングレースに出走した花村直人選手。今期5年ぶりにS級復帰し、 4日制の地元記念は初出走(補充を除く)。その気迫が伝わってきた、初日の1レースでした。捲りが決まったときは誰しもが「一次予選突破だ! 」と見えましたが、惜しくもゴール前差し込まれ4着。しかし、スタンドのお客様からは「花村!よかったぞ!」 という声援、拍手が盛んに送られていました。実況していた私も、1レースから力をもらいましたね!

 

 

 シリーズを制したのは、園田匠選手(福岡・87期)。今節は、 かなり早い段階から発表された追加参戦。直前の高松宮記念杯では、いい形で一次予選を突破しましたが、二次予選Aでは、無念の1着失格 (内側追い抜き)。

 「さすがにガッカリしましたよ…」

 と語っていましたが、タテ脚には手応えを掴んでいるようでした。

 「四日市は相性よくないんですけど、今回そんなイメージを払しょくできれば…」

 と、前検日には話していましたが、勝ち上がり段階でも決勝戦でも、 抜群のキメ脚を披露しての記念初優勝!番手を回してくれた同門の先輩、大塚健一郎選手(大分・82期) が、引き上げて行く前に、園田選手の肩を「ポンポンッ!」と叩きながら祝福していたのが、とても印象的でした。

 これで記念ウイナーの仲間入り。今年ばビッグでも初の決勝進出を果たしています。鋭いタテ脚に、 位置取りの厳しさも増してくれば、さらに上位での活躍も期待できそうで、本当に楽しみです!

 

 

 さてここでは、前検日に取材した選手の中から、3選手をピックアップしてお届けしましょう。

 

 まずは、岸澤賢太選手(埼玉・91期)

 

             

 

 岸澤選手は、約2年半前のA級戦(2007年12月)以来の四日市出走。 このときは優勝を飾っていました(3・1・①)が、破った相手が、今回決勝進出を果たした、同期の柴崎俊光選手! かなり中身の濃い優勝でした。「その優勝は覚えていますよ!最後(のA級戦)だったので」と。

 

 ここに来る2節前の地元大宮戦では決勝進出。

 「そうですね。最近、成績はまとまっていると思います。一頃と比べると、だいぶ良くなっていますね」 と、明るい表情。最近のレーススタイルについて、自己分析してもらいました。

 「カマシ、捲りの方が得意?う~ん…、どうですかねぇ。 基本は押さえ先行なんですけど、別にカマシでもいいですし。 そんなにダッシュもいいタイプではないですから…。地脚、ダッシュが五分五分?ん~、微妙な感じですね。僕は、捲りだど、 意外と残れないことが多いんですよ。逆に、ペースで駆けた方がいいですね」

 

 今回の記念は、中8日での参加。「来る前も、太田真一さんのグループで、しっかり練習してきました! 」と、明るく語ってくれました。

 

 今節は選抜スタート。その選抜戦では、藤田大輔選手(千葉・91期) との同期対決2分戦。戦前は「藤田さんには負けていることが多くて…」というコメントも残していて、 人気も譲った形にはなっていました。が、レースではジャン前からの突っ張り先行!2着に残って、 同期対決を制しました。

 勝ち上がった二次予選Aでは、番手に伏見俊昭選手(福島・75期)が付く番組に! ただ、レースでは残念ながら、別戦の永井清史選手(岐阜・88期)を叩き切れずに終わってしまいました(結果は、 伏見選手が自力に転じての逃げ切り勝ち)。

 4日間通してバックを取れたのは初日のみに終わってしまいましたが、 積極性もあって戦歴も戻ってきた近況。7月からの新番組制度では、予選スタートになるかと思いますが、上位定着の力は十分!S級初Vも、 そう遠い話ではないかもしれませんね。

 

 

 次に、中園和剛選手(福岡・89期)をピックアップ。

 

               

 

 四日市はおととし11月以来の出走。このときは「相手に嫌がられる選手になりたい」 と語っていましたが、その言葉どおり、自力主体に位置取りも含め、 とにかく前々に攻めてくる選手。ファンの立場からすれば、車券に絡めたくなる選手ではないでしょうか。 ただ、成績を見ると、予選、一般戦でも着が安定しない近況です。

 

 「ちょっと最近よくないですね…。練習の感じは悪くなく、調子は決して悪くない。ただ、 結果に結びついていないですね。ちょっとしたことなんでしょうけど、その“ちょっとしたこと” が難しいですね」…と、少々悩みぎみ(?)の表情から取材はスタート。

 

 「組み立て面?そこもあるでしょうね。 考えて走りすぎなのかもしれませんよかった頃は『行かなきゃ!』 と思ったときには、勝手に行ってました。今、そこを考えている時点で、組み立てに失敗していますね。 『アッ!』と思っているときにワンテンポ遅れて、考えて行くまでにツーテンポ遅れて…。いいときは、行けるときにはもう踏んでいるので、 そういう状態を作っていかなきゃいけません。そこは、走りながら戻していかなきゃダメですね」

 

 そんな中園選手に、改めてレーススタイルを話してもらいました。

 「レースは、自力基本に組み立てて、何でもやるって感じですね。 誰も来なければ駆けますし」

 「調子がいいときは“自力基本”なんですけど、最近のように(成績が)悪いときは、 自在色が強くなって…。“自在”はどこかにあるけど、また“自力”の気持ちを強めに持っていきたい。 絶対先行する訳でもなく、かと言って捲りに構える訳でもなく。展開によって使いわけたい」

 「とにかく力を出し切りたい。負けるときは中途半端に終わっていることが多いので、 その辺りを今回課題にして、どんな展開でも力を出し切ることを考えたい」

 

 そう前検日に語って、臨んだ初日4レース一次予選。

 人気は片寄雄己選手-高橋武選手の南関両者に集まっていましたが、前々に踏んでいた中園選手は、 片寄選手のカマシに一瞬離れた高橋選手を見逃さずに、番手を奪取!ゴール前は倉岡慎太郎選手に1/4輪差されたものの、 九州ワンツーで低評価を覆しました!

 

 必ず一度は動いてレースを作る中園選手ですが、来期はA級暮らしとなります。

 「来期はA級ですが、『S級から落ちてきた』と思わずに、『ここからまた始める!』 くらいの気持ちで臨みたい。“初心に戻る”じゃないですけど、『ここからまた上がっていく』 というつもりで。そしたらまた(S級に)上がってこれると思います!」

 

 常に前向きな姿勢、気持ちで取り組む中園選手。来期は正念場のA級戦ですが、 とにかく持ち味をフルに活かして、また上のステージで戦ってくれることを期待します。

 

 

 最後に、佐藤幸治選手(秋田・92期)をご紹介しましょう。

 

             

 

 佐藤選手は、四日市初出走。昨年後期(7月)からS級に上がり、 S級戦でも先行主体の攻めで力をつけ、各地の記念でも勝ち上がり戦で好走を見せています。本人も「記念の方が、 FⅠよりも成績がいいので、自分でもビックリなんですけど(笑)」と話していましたよ。

 

 「S級には徐々に慣れてきましたけど、まだ波が激しいですね。悪いときは、 うまく駆けられなかったり、内に詰まったり…。あとは体調ですかね。逆にいいときは、先行しても捲りに回っても、 体の反応がいいんですよ。頭で考えるより、体が先に動くって感じですね」

 

 そんな佐藤選手に、自己の脚質やスタイルを聞いてみました。

 「脚質は地脚タイプです。先行か捲りかのこだわりは、 あまりありません。緩んだところを、すかさず行けるようにしています。でも、位置取りも大切なので、 位置取りのこだわりも多少あります。位置をうまく取らなきゃ勝てないし…。でも、その辺りはまだまだ甘いですね…」

 

 先月の立川戦では、今年初、S級では3回目となる決勝進出を果たしていましたが、その決勝戦は2着! ホームからのカマシ先行で、人気のテーンムルダー選手(オランダ)を破っていました。

 「あれは惜しかったですね。前の人がそんなに行ってなかったので『ここは俺が行ってやろう!』 と思って、思い切って行ったんですけどね」

 S級初優勝はお預けとなりましたが、まだまだこれからの選手であることは間違いありません。

 

 今回の記念では、連日人気を背負っての走り。一次予選では、メイン扱いの5レースに組まれましたが、 別戦に警戒され、突っ張られて7着敗退。しかし、残りの3日間は1着(逃げ)→1着(逃げ)→2着(捲追込)でまとめました。 今後どこまで大きくなるのか、楽しみな一人と言えるのではないでしょうか!

 

 

 さて、昼間開催の記念が終わって、次回からは再びナイターに。次回は7月22日 (木)~24日(土)のFⅡ戦。最終日は土曜日ですので、翌日も含めてお休みという方の多いのでは? お近くの方はもちろん、遠方の方も旅打ちで、ぜひ本場へお越しください!


5/10~12 御在所ロープウェイ杯(FⅠ)より

 こんにちは。実況の立野純です。

 

                   

 

 GWも終わって、いよいよ初夏の雰囲気も漂ってきました。汗をかく日も増えてきたような気がします。 とは言え、まだまだお天気や気温も不安定な時期が続きます。体調管理はしっかり心がけたいものですね。

 

 今節の初日には、場内でイベントが行われました。

 

               

 

 スピードチャンネルでもお馴染みの企画番組『トシマサが往く』 の、公開収録です。

 

             

 

 写真は、開門前の場内ドリームステージ。本当は、 このステージでのトークショー中に行きたかったのですが、いかんせん5レース発売中では、実況席から下に降りることもできず…。

 私は見に行くことができませんでしたが、ご覧になられた方は、きっと大いに楽しまれたことでしょう。

 

 吉岡稔真さんが引退されてから、もうすぐ3年半ですか…。 早いですねぇ。私は残念ながら直接お会いしたことはありませんが、現役時代は車券で随分お世話になったものです。が、それは逆の意味で(笑) 。めちゃめちゃ強すぎて、枠単しかなかった時代は、アタマ車券は全て10倍未満なんてことも(『吉岡オッズ』 というやつですね)。ひねくれ者の私は、その低配当を外して、痛い目に遭ったものでした(笑)。

 そんな私が、車券で大連敗記録(?)を更新していたとき、「とりあえず、的中車券を手にしたい。 悪い流れを断ち切れるなら、元返しでもいいから払戻窓口に並びたい!」という悲壮感漂う思いから、 吉岡さんの単勝車券を買ったことがありました。

 平成7年3月、第48回松戸ダービー。ピンピンで勝ち上がった吉岡さん。当然準決勝も大本命に!

 

             

 

 結果、まさかの6着でした(泣)。博才のなさは、今も昔も変わっていません…。

 

 ファンの皆さんには、吉岡さんに関していろいろな思い出があることでしょう。今回収録されたものは、 おそらく記念競輪前に、スピードチャンネルで放映されるものかと思われますので(←スピードチャンネルさんに確認した訳ではありませんが)、 スピードチャンネルにご加入の方は、ぜひご覧になってください!

 

 

 さて、5月2節目の四日市ナイターは、『御在所ロープウェイ杯(FⅠ)』 。前節に引き続き、好メンバーが揃いました。

 今回のS級戦を制したのは、斉藤正剛選手(北海道・66期)。 坂本貴史選手(青森・94期)の先行でしたが、この絶好のハコから追い込んでの優勝!前回弥彦に続いて、 FⅠ連覇となりました。昨年11月競輪祭(GⅠ)では決勝進出を果たしたものの、 今年に入ってからのビッグレースでは『落』の漢字を並べてしまう不運が続いていました。しかし、ここに来て再浮上。来月の高松宮記念杯 (GⅠ)に向けて、まさに弾みのつく優勝となりました。

 

 

 ではここでは、今節出走した選手の中から、S級とA級、1人ずつピックアップしてお届けしましょう。

 

 まずはS級から。片折亮太選手(埼玉・92期)です。

 

             

 

 今回は追加参戦。ある選手からは「おっ!いい選手が追加で来たね」との声も聞かれました!お爺さん、 おじさん、お父さん、お兄さんは競輪選手という、まさに競輪ファミリー。そんなサラブレッドが、 今回四日市に追加で初出走となりました。

 

 「脚質ですか?ダッシュもそれほどないですからねぇ…。ダッシュ、地脚、五分五分くらいですかね。 A級のときは、勝ちにこだわってあまりよくなかったんですけど、 今期のS級では押さえ先行ばかりで戦っていますよ

 

 4月下旬に行われた地元、西武園記念では、 一次予選→二次予選Bを、ともに押さえ先行で逃げ切り勝ち!初の準決勝Aでは、練習グループの先輩、藤田竜矢選手(埼玉・88期) を決勝進出に導くカマシ先行。最終日の順位決定B戦では、地元埼玉5人の前を務めて、責任を果たすなど、 全国に名前をアピールしました。

 「地元記念は緊張しました。夜も眠れませんでしたよ。中でも、初日が一番緊張しましたね。 初日を勝ち上がれるのと、勝ち上がれないのでは、随分違いますから。(予選のピンピンは)恵まれです」

 

 今期初S級でも、予選、一般戦クラスなら、逃げての1着、2着も多く見られます。ですが、 本人は決して納得はしていません。

 「今のところは、まだごまかして走っている感じがしますね。直前の弥彦(準決勝)では、岡村(潤) さんに捲られましたが、上の人とは力の差を感じますね」

 

 もちろん今は、まだまだこれから力をつけるとき。普段は練習グループの 『森林公園グループ』で、汗を流しています。

 「以前は戸張俊行さんがリーダーでしたが、戸張さんが引退されてからは、 板羽俊一さんが中心となって練習しています。練習環境はとてもいいですよ」

 ちなみに、どんな練習グループかを覗いてみたい方は、『大宮 森林公園グループ』 で検索してみてください。少し前のものですが、動画を見ることができますよ。

 

 今回の四日市戦。予選ではジャン前からの押さえ先行。「2着に残れるかな」 という感じで実況していましたが、結果は『微差→1/4輪差』の惜しい3着。準決勝勝ち上がりはなりませんでした。が、連日公言どおりの、 押さえ先行主体の攻め。「点数をもっと上げていきたい」と意欲も十分。今後もその“先行” に期待が集まります!

 

 

 では今度はA級戦から。小川祐司選手(愛媛・96期)です。

 

             

 

 今年初戦の別府で、チャレンジ戦9連勝を決めて2班特進。 その後の1・2班戦では、あれよあれよと言う間にV5! 先月は武雄のルーキーチャンピオンレースにも出走していました。

 

 「1・2班戦には慣れてきましたけど、やっぱり相手は強いので、よく考えて走らないといけませんね。 脚質は地脚先行基本なんですけど、仮に後方に置かれても、 落ち着いて走れるようにしないといけませんね」

 …とは言え、わずか3か月で1・2班戦優勝5回は、なかなかできることではありません!が、 その5回をよく見ると、松山2回、あとは観音寺、小松島、高知が1回ずつ。

 「そうなんです。全部四国なんですよ。四国はいいんですけど、他が…。奈良も飛んだし、武雄も、 静岡も…」と、やや苦笑ぎみでした。

 

 その小川選手の師匠は、 タイトルホルダーの梶應弘樹選手

 「師匠からは、最近はそうそう言われなくなりました。ただ、『自分のレースをする』ということと 『早く上に上がって走れ。S級になったときのことを考えて走れ』とは言われています」

 今回ともに走った西村光太選手(三重)、そして先に上がった深谷知広選手(愛知)らと、 来年の今頃は、96期勢がS級を盛り上げているかもしれません!

 

 小川選手は、京都の同志社大学出身。学生時代はボート競技で活躍していました。

 「大学を出て、サラリーマンをやりながらもボートはやっていました。けど、 その後サラリーマンも辞めてしまって…。福岡にある、スポーツトレーナーの専門学校に通っていたのですが、そのときのジムに、 福岡の競輪選手が何人か来ていました。それで『競輪を目指そうかな…』と思って、適性で競輪学校を受けたんです」

 「いい仕事に就けたのではないですか?」と尋ねてみたら、

 「はい!いい仕事に就けたと思います!

と!

 

 「今回は中部初なので、何とかしたいですね」

 前検日にはそう意気込んでいた小川選手。ところが今回は、決勝にこそ勝ち上がったものの、 昇班してから初めて未勝利の3日間に…。同期の西村光太選手の優勝を、後ろで見る決勝ゴールとなってしまいました。ただ、 今後は間違いなく強くなっていく選手なので、ファンの皆さまも、要マークですよ!

 

 

 さて、通年ナイターでお馴染みの四日市競輪場ですが、 次回は年に1回の昼間開催=記念競輪です!

 『開設59周年記念 泗水杯争奪戦』

 6月19日(土)~22日(火)の4日間。 S級S班8選手をはじめ、地元記念連覇中の柴﨑淳選手も出場予定。お近くの方はもちろん、遠方からの旅打ちの方のご来場も、 お待ちしています!

 

 ちなみに、四日市のB級グルメは『トンテキ』! 昼は記念競輪でお財布を、夜はトンテキでお腹を満たす… なんてコースはいかがですか?

 

             

       (↑『とんてきマップ』検索すればダウンロードできますよ。↓)

             


5/2~4 第4回 四日市伊勢茶杯(FⅠ)より

 こんにちは。実況の立野純です。

 

                   

 

 ゴールデンウィーク開催!最近は、全国的に平日開催が多くなっていますが、 3日間に渡って休日という開催は、非常に珍しい!場内は家族連れやカップル、友達同士などのお客さまも随分多く、 普段とは違ったにぎわいを見せていました。

 開催中の昼間は、3日間に渡って他場の場外発売が実施されていましたが、 その時間帯にはこんなファンサービスも。

 

               

 

 『未確定車券抽選会』!ガラポンによる抽選です。

 

             

 

 2千円以上の未確定車券があれば、抽選に参加できるとのことで、 多くのお客さまが参加されていました。

 ちなみに、この抽選会が実施されていたのは、静岡で行われていた『SSシリーズ風光る』の発売中。 ということで、こんな景品が用意されていました。

 

             

 

 私個人的には、静岡おでんセットがいいですね!黒はんぺんが自宅で手軽に食べられるのは魅力です。 でも、やっぱり『現金1万円』が一番いいのですが(笑)。

 この抽選会は、6月記念開催のうち、 いずれかの一日でも実施される予定だそうです(現時点では、いつ実施するかは未定。景品も当然変わります)。記念では、 他にも様々なイベントを企画しているそうなので、発表まで楽しみにお待ちください。

 

 

 さて、三寒四温の季節もすぎて、初夏を迎えた伊勢湾バンクには、 今年度初のFⅠ開催に参加するメンバーが、GWの混雑をかいくぐって5/1に集結しました。今節は『第4回四日市伊勢茶杯』 。お茶と言えば、SSシリーズが行われていた静岡も有名ですが、三重も有数の産地なんです。街中では、 伊勢茶のペットボトルも販売されていますよ。

 

 そんな今シリーズを制したのは、新田祐大選手(福島・90期)。 今シリーズの前には、アジア選手権あり、西武園記念ありのハードスケジュールでしたが、そんな疲れをまるで感じさせない3日間!特選こそ、 ジャンから強引に先手を取って8着に沈んだものの、準決勝はカマシ先行での逃げ切り。決勝は、展開を冷静に見据えての捲り追い込みで、 別線をねじ伏せての優勝!表彰式では、多くのお客さまの喝采を浴びていました。

 競技と本業。2足のわらじで頑張っていますが、本業の方ではそろそろ記念を取っても… という気はしますね。また、今後のGⅠ戦線でも、上位進出を大いに期待したいところです。

 

 

 さてここでは、今シリーズ出走した選手の中から、3選手をピックアップして、 お届けしていきましょう。

 

 まずはS級戦から、伊藤大志選手(青森・86期)を。

 

             

 

 FⅠ戦では、優勝4回。地元記念では決勝進出の実績もある伊藤選手ですが、 最近の成績は決して満足できるものではありません。決勝進出も、昨年11月富山を最後に遠ざかっているとは、少し意外な感じ。本人も、 やや首をかしげている様子でした。

 「3月はあっせん停止で、1か月半くらいレースが空きました。そこでかなり練習しましたけど、 練習しすぎてかえって疲れてしまって…(苦笑)。だから、ここに来る前の前橋(4・5・5)や弥彦(7・7・3)は、 疲れもあったのかもしれません」

 「でも、今回はマッサージもしっかりしてもらって、半分練習で…という感じで、 疲れも取れてきたかと思います。あとは結果ですね!」

 

 明るい表情で、前検日にこう語ってくれた伊藤選手。ただ、今節は番組面でも展開面でも恵まれず、 結果を出すことができませんでした。しかし、本来なら優勝争いに加わってもおかしくない選手。 それだけに、近況の成績に「あれっ」といった感じを抱く方もいらっしゃるかと思いますが、キッカケを掴めば、 また上位戦で活躍してくれることは必至でしょう。

 

 ところで、最近はブログを書いている選手も多いのですが、伊藤選手もその一人。 ブログのタイトルは

 『FATHER'S BE AMBITIOUS IN AOMORI ~ニッポンのお父さんよ 大志を抱け~』

 「ブログは、坂本貴史(青森・94期)に『やってみます?』と言われて、『じゃあ、やってみっか!』 という感じで始めました。始めて2か月くらいなんですけど、結構見てくれている方が多いので、嬉しいですね!」

 いろんな話題を提供してくれていますが、 中でも多いのが日本酒の話!「利き酒師の資格を取ろうなかとも思っています」とも! 遠征先のお酒も楽しまれているそうで、「三重も結構ありますよ」とも。

 ちなみに青森のお勧め銘柄を尋ねたところ、

 「『田酒(でんしゅ)』は有名ですね。弘前の方へ行けば 『豊盃(ほうはい)』というのがありますよ」

 とのこと。ぜひ、青森へ旅打ちの際は、味わってみてはいかがでしょうか!

 

 

 続いてA級戦から。田中晴基選手(千葉・90期)です。

 

               

 

 昨年前期はS級に在籍していましたが、昨年後期にA級降級。その昨年降級後は、 優勝8回飾りましたが、ことしに入ってからはトーンダウン。前々回の松戸で、ようやく今年初優勝を飾っていました(番手戦)。

 「昨年末にインフルエンザにかかってしまい、今年前半は調子がよくありませんでした。 2月の前橋では落車もして…。そこから少し崩れていましたが、近況はだんだん戻ってきました。 セッティングなど、いろいろ試行錯誤していましたが、それがかみ合ってきました!」

 そう語る通り、3月末川崎からは、3節連続決勝進出を果たしています。

 

                

 

 近況の決まり手は『逃:2 捲:1 差:4 ク:0 B/K:8』。かつてとは違って、 近況は自在に立ち回っている印象です。

 「最近の戦法は『何でも』っていう感じですね。自力主体ですが、 ヨコも流れの中でやっています。元々は先行でやっていましたけど。ヨコをやり始めたのは、A級に落ちてきて、 あまり調子がよくなかったので…。ヨコをやったら、思ったよりできたので、そこからちょっとやり出した、という感じですね。 『内に詰まって終わってしまうよりは、何でもやってくれる方が安心だ』と、付いてくれる方に言ってもらえることもあります」

 

 「何でも」という言葉どおり、今節の田中選手は、3日間違う戦法に。

 初日特選は、石坂永伍選手(岡山・93期)の番手を一発で捌いての追い込み。準決勝は、 押さえ先行から3着に粘りこみ(ラインで独占)。決勝は中団捲りで3着。全て車券に貢献する走りで、シリーズを盛り上げました。ただ、 本来は“盛り上げ”ではなく、優勝候補筆頭格の選手なので、今後のさらなる復調に期待です。

 

 ところで、田中選手の写真に写っている自転車。結構インパクト強いと思いませんか?

 

              

 

 「この柄ですか?これは、『十文字(貴信) さんがアトランタオリンピックで銅メダルを取ったときと、同じ色にしてください』って、注文して作ってもらったんですよ」

 かなりわかりやすいので、金網越しに観戦される方は、今後ぜひ注目してみてください!

 

 

 さて、前節のブログで、良山会で練習している飯田憲司選手を取り上げましたが、 今節にも良山会の選手が参戦。藤巻和大選手(静岡・91期)です。

 

             

 

 四日市は初出走。決まり手はバラエティーに富んでいますので、戦い方などを聞いてみました。

 「ダッシュタイプですね。先行、捲りから飛び付きまで、 何でもひっくるめてやっています。レース前は、ある程度(展開を)考えて、 いろんな選択肢を持って臨んでいます」

 自在に何でも…という感じですが、ヒラメキに頼るより、 いろいろ考えて組み立てるタイプのようですね。ただ、近況の成績は、一進一退という状況にも見えます。

 

 「戦法も変えつつあるんですけど、なるべく迷わないように戦いたいですね。粘るんだったら、 しっかり粘りたいし、先行したいと思えば、迷わずに行きたい。ある程度、決断してレースを組み立てられれば、着はそんなに悪くないんですよ」

 

 “過渡期”という時期かもしれませんが、その“迷い”がなく組み立てられたときは、 人気に関わらず好走を見せてくれそう。今回初日は、『選抜6番車』に組まれていましたが、本来はそんな器ではないはず! レースを面白くしてくれる選手として、車券的にも追いかけてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 GW開催は終わりましたが、今月にはもう一節FⅠ戦が組まれています。次節は10日(月)~12日 (水)の3日間。次回も好メンバーが揃います。ぜひ、本場にお越しください!


4/20~22 中京スポーツ杯(FⅡ)より

 こんにちは。実況の立野純です。

 

                   

 

 今回はオープニングネタとして、場外発売と重なっていない前検日の裏側を、 ほんの少しご紹介しましょう(実は、季節ネタの写真がなかっただけなんですけど…)。

 

 最近は、どこの競輪場も場外発売は増え、本場開催の前検日に、 他場の場外車券を発売していることも普通になってきましたが、場外発売のないときでも、各現場の職員の方々は、 開催に備えて様々な準備をされています。

 

 例えば、モニター。

 

             

 

 2枠車単複が全て同じ配当!まぁ、こんなことは、 現実にはありえませんね(笑)。もちろんこれはテスト映像。正常に機能するかのチェックは、 常に怠ることはできません。

 写真には撮れませんでしたが、電光掲示板や、それに伴う払い戻し金放送も、架空の組番・ 配当や欠車を設定して、テストされています。

 

 また、こんな場面を見ることもできました。

 

             

 

 雨合羽が干されていました(見たまんまですが…)。

 走路内審判員は、雨に降られたからと言っても、建物の中に退避することはできません (当たり前ですが・笑)。そんなときは、当然必需品となるのがこれ。こうして常にきれいな状態に保っておかないと、 仕事も気持ち良くできないですもんね。

 

 他にも、様々なところで前検日には作業が行われていますが、 今回は写真に収められたほんの少しだけご紹介しました。

 

 

 さて、今回の前検日には、関東・南関・中部・近畿の4地区から、A級レーサーが続々と競輪場入り。 四日市競輪場にとっては、新年度最初の開催となりました。中京スポーツ杯(FⅡ) 。上位陣はかなり手厚い布陣となり、戦前から厳しい戦いが予想されました。

 ただ、そんな中でも一枚動きが違った森川剛選手(神奈川・89期)が完全V! 今期降級後は、初日特選・準決勝では勝ちまくっていたものの、決勝になると敗戦…。そんな状況が多々見られましたが、 今節は素軽く、落ち着きもあり、かつクレバーな動きが光った見事な完全V!降級後、ようやく2回目の優勝となりました。 来期はS級に復帰しますが、残されたA級戦も勝ち続けて、来期につなげていくことでしょう。

 

 ではここでは、前検日にお話しを伺った選手の中から3選手をピックアップしましょう。

 

 

 まずは1・2班戦から、藤野一良選手(大阪・77期)

 

             

 

 S級経験もある藤野選手ですが、一時はそこから予選回りまでランクが下がったことも…。 しかし近況は、そんなことを微塵も感じさせない復調ぶりです!

 四日市は昨年9月以来の出走ですが、ちょうどそのころが、1着が増えてきた時期でした。 そのときには、こんなことを話してくれていました。

 「7月向日町から、今のフレームに乗り換えました。良くなかったころは、 自分の中で納得のいかないフレームに乗っていましたが、割り切って自分の乗りたいフレームに乗り換えたら、 成績も上がってきました!このフレームは、踏んだら踏んだ分だけ、前に進んでくれます!」

 

 「こんなことを、前回四日市のときにおっしゃっていましたね」こう話しかけると、 明るい表情で答えてくれました。

 

 「そうですね。今もずっと、そのフレームですよ! いい感じで来ていますね。成績がよくなってくると、練習も気持ちよくできていますね!

 

 前々回の久留米では、久々となる特選シード。 その久留米の決勝では、岡山の成長株でもある岩本純選手(岡山・94期)を、ホームで一気にカマシて先行! そのまま逃げ切って優勝を飾っていました。

 「この久留米の優勝は、自分の中で自信になりました!」

 

 「気持ちは常に“前々”。本当は捲りの方が得意なんですけど、 常にハナを切りたい気持ちで走っています。それに、競輪は自分一人で走っているものではないですからね」

 

               

 

 今シリーズは、準決勝で押さえ先行に出たものの、6着に敗れて最終日は優秀戦回りに。しかし、 その優秀戦では臼井昌巨選手(愛知・89期)を1コーナーで一気にカマシ切っての逃げ切り勝ち!例え勝ち上がりに失敗しても、 結果を残すべきレースで結果を出しての快勝!お客さまの声援に、 手を挙げて応えていたシーンが印象的でした。

 

 77期ですが、レースぶりはもう15期くらい数字をプラスしてもいいような、ハツラツとしたもの。 来期もまだA級暮らしですが、この分だと来年には赤パンツに復帰している可能性は高そう。この勢いは、まだまだ続きそうですよ!

 

 

 このあとは3班戦の遠征選手を。まずは、東龍之介選手(神奈川・96期)

 

             

 

 東選手は、二世レーサー。晃選手(45期、A1)は、父でもあり、 師匠でもあります。 3月宇都宮では、親子あっせんでしたが、その開催には、私も偶然足を運んでいまして、 そこでは親子揃って決勝進出を果たしていました(この宇都宮では、龍之介選手が見事優勝しました!)。

 「親子あっせんは、(この宇都宮が)デビュー戦以来2回目でした。親子あっせんだからと言って、 緊張することはありませんよ。逆に、いろいろ聞けるのはいい。(聞いたら)フォームや戦い方についてのアドバイスももらえますし」

 

 今回の四日市が、中部地区初出走。タイプを自己分析してもらいました。

 「自分ではダッシュタイプだと思っています。 僕は地脚がないんですよ…。でも、押さえ先行基本に組み立てて、ある程度は残れていますね」

 

 バックも15本つけ、積極的な組み立ててで、勝ち上がり戦では1着を量産!…ですが、 前々回の向日町戦では、予選で7番手に置かれて捲り不発(7着)。これは反省のレースだったことでしょう。

 「そうなんですよ…。この向日町のこともあるので、積極的に駆けていきたいですね」

 

 今節予選は、1R1番車での登場!予選、そして準決勝では、宣言どおりの先行策。予選、 準決勝ともに、カマシ先行で連に絡んで決勝に勝ち上がってきました。しかし、決勝戦では、同期3人の機動型対決の中、 あまり見せ場を作れず7着敗退。持ち味を発揮できず、悔しい思いをしたことでしょう。

 

 ホームバンクは花月園。

 「普段の練習は街道基本なので、(花月園廃止は)練習面ではそれほど影響はないけど、 (花月園廃止は)やっぱり寂しいですよ。でも、その分これから頑張らないと!」

 

 来期はまだチャレンジ戦が続きますが、もちろんここは通過点。これからも積極的なレースを見せて、 師匠を超えていってもらいたいですね。

 

 

 最後に、南関から遠征の3班選手をもう一人。飯田憲司選手(神奈川・96期) です。

 

             

 

 飯田選手も、今回の四日市戦が中部地区初出走。持ち味などを教えてもらいました。

 「脚質は、どちらかと言えば地脚ですね。 押さえ先行基本に走っています」

 「直前の小田原では、決勝は単騎で何もできずに終わってしまいましたが、予選 (赤板押さえ先行逃げ切り、南関ワンツー)と準決勝(3着)はそんなに悪くありませんでした。その予選みたいに、 押さえて駆けるレースができれば、いいと思います

 「逆に、スピードがないのが課題ですね…。師匠は深澤伸介さん (76期)。師匠にも、『スピードをつけろ』と言われています。練習では、ギアを軽くして回す練習などもしています」

 

 練習グループは『良山会』。今節1・ 2班戦に出走していた谷津倉良太郎選手(72期)を中心に、渡邉晴智選手(73期)も所属しているグループです。

 「練習グループの雰囲気は、すごくいいですね。環境には恵まれていると思います」

 

 今回四日市には、2節連続決勝進出と、いいリズムで乗り込んできましたが、今節は準決勝で、 同期の笹川嘉幸選手(滋賀)に叩かれ、着1つ足らずの4着敗退。3節連続決勝進出とはなりませんでしたが、 一歩ずつ力をつけてきているのは確か。来期は2班に上がるため、相手はグッと強化されますが、持ち味のしぶとい先行力を、 存分に発揮してほしいところです。

 

 

 さて、次節はもう新緑の季節。5月2日を初日とする、ゴールデンウイーク開催のFⅠ戦です。 お休みの方も、多くいらっしゃることかと思います。GWはぜひ、四日市ナイターを満喫してください! お待ちしています!


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