2/4~6 中京スポーツ杯(FⅡ)より

 こんにちは。実況の立野純です。

 

                   

 

 今節のFⅡは、『ウィンターナイトレースカップ』 というサブタイトルが付けられていましたが、最終日はまさにそんなコンディションに!午後1時すぎ、 競輪場前にある四日市ドームは、こんな感じに!

 

             

 

 その後、競輪場に入ってみると…?

 

             

 

 幸い四日市バンクには融雪装置が付いていますので、 走路に積もることはありませんでしたが、冷え込みは(多分)この冬一番!レース中も雪が降り続き、 選手の皆さんは大変だっただろうと思います。

 しかし、そんなコンディションにも関わらず、車券片手にご声援くださったファンの皆さま、 本当にありがとうございます!

 

 

 さて、今節の四日市競輪は、北日本から九州までの、全国あっせんシリーズ 『中京スポーツ杯』(FⅡ)。若手機動型がレースを盛り上げてくれましたが、決勝メンバーは東軍不在に。代わって、 中部地区からは大挙6選手が勝ちあがってきました。

 そのシリーズを制したのは、地元の伊藤世哉選手(87期)。 S級経験のある力の持ち主ながら、昨年はやや低迷。選抜スタートで一進一退の状況が続いていました。しかし今回は、後輩の西村光太選手 (96期)を援軍に得ての参戦。準決勝、決勝と、しっかりワンツーを決めての差し切りV! 1年ぶりの優勝を果たしました。レース後は、本当に嬉しそうな表情をしていました。

 今回は3日間とも、目標を得ての競走でしたが、前でもタテヨコ自在に戦える選手。 遠征では前になる番組も多いかと思いますが、この優勝をキッカケに、さらに上昇していってくれることでしょう!今度はS級定着ですね。

 

 

 一方、チャレンジ戦も3日間注目されましたが、その中心選手は、柴田竜史選手 (静岡・96期)

 

 今年に入ってから静岡、花月園で連続完全優勝!ここ四日市に、2班特進を賭けて乗り込んできました。 実は昨年末に、特進のチャンスがあったのですが、8連勝を賭けた準決勝で2着。今回は、2度目の特進挑戦でした。

 

 予選は8番手捲り圧勝。準決勝は、前の楽逃げを許しヒヤッとしましたが、 7番手からの捲り追い込みが届いて1着。

 そして迎えた決勝戦。

 連日同様、正攻法からの競走。7番手まで引く展開となりましたが、2コーナーからの捲りは、 他とのスピードの違いが歴然!4コーナーで捲りきると、最後の直線はウイニングランに!圧勝劇で9連勝達成! =2班特別昇班を気めました!

 

 その柴田選手に、前検日にお話しを伺うことができました。

 

                

 

 「中部地区には初めて来ました。タイプはダッシュタイプですが、 押さえ先行が自分の課題だと思っています。『押さえ先行で上のクラスに上がっていかないと、魅力を感じないし、S級でも通用しないぞ』と、S級の先輩にも言われています」

 今回は“勝ちに徹する”競走で、3日間とも正攻法から引き切っての捲りに回りましたが、 上位戦では押さえ先行の競走も、意識的に採り入れてくるかもしれませんね。

 

 師匠は望月裕一郎選手(65期)。 師匠もかなり期待を寄せているようです。

 「師匠は、本当はもっと早く特進を決めてもらいたかったみたいですけど…。 デビューして最初のころは、思うような成績が取れませんでした。でも、ようやくここにきて、着もまとまってくるようになりました。 今回来る前には『(特進を)獲れる力はあるんだから、獲れるときは獲って来い!』と、 師匠にも言われました」

 

 そんな柴田選手は、ある車に興味があるようです。

 「僕はポルシェやフェラーリが好きなんですけど、それを買うために選手になった… という気持ちもあります。まだまだ自分の地位を上げて、S級になったら、 それに見合う車を買えばいいんじゃないかと思います。フェラーリがほしいですね。それを発奮材料にして、 頑張っていきますよ!」

 

 今回特進を決めたとは言え、目標はまだまだ上のクラス。それを目指して、師匠や練習仲間とともに、 切磋琢磨の日々が続きます。

 

 

 前検日、その柴田選手と談笑しながらも、『打倒柴田!』と燃えていた選手がいました!

 松尾透選手(福岡・96期)です。

 

             

 

 お兄さんは、92期の信太郎選手。兄弟レーサーです。 「ヘルメットを被ったら『似ている』って言われます。でも、性格は全然違うんですけど(笑)」そのお兄さんは、昨年四日市を走りましたが、 弟の透選手は、四日市初出走。

 「脚質ですか?う~ん…、ダッシュ、地脚、どっちも中途半端なんですよ…。 切れる捲りもたまに出るんですが、どちらかと言ったら地脚かなぁ…?」

と、この点については、自己分析でも半信半疑。ということで、レーススタイルを尋ねてみました。

 「自分で動いてレースを組み立てるのは得意なんですよ! 後手を踏まないレースを心がけているので、7番手に置かれたら、即動いています!そのレースに応じて、自力、自在に動いています」

 決まり手は『逃:2 捲:3 差:3 ク:1 BK:5』。基本は自力ですが、 とにかく後手だけは踏まない、機敏な立ち回りを見せています。

 

 「練習は、自分の“おちゃらけグループ”(※)の他に、不動會メンバーともやっています」

ちょっと注釈(※)=北九州空港グループ。もちろん、決しておちゃらけている訳ではありません(笑)。

 「練習は楽しいですよ。環境もいいですね。しっかり練習して、 今は基礎体力をきちんとつけていきたいと思っています」

 

 今シリーズは、予選はヒヤッとする展開を何とかしのぎ2着。準決勝は、 先手ライン分断を決めての番手捲りで2着。決勝に勝ち上がって、『打倒柴田!』の舞台を整えました。

 しかし、決勝では中団を取って、柴田選手を7番手に置く展開に持ち込んだものの、 結果は9車身差の2着。特進阻止とはなりませんでした。

 ただ、この9車身差は、あくまで現段階での話。松尾選手も、 当然チャレンジにとどまる選手ではありませんから、いずれリベンジする機会も訪れることでしょう。

 

 最後に、こんなことを言ってました、ということを付け加えておきますね。

 「自分は、穴のときには燃えるんですよ!『やってやるぞ!』 という気分になります!」

 少しでも脈あり、と思われたときは、人気に関わらず、狙ってみてください!

 

 

 最後にルーキーを一人ご紹介しましょう。

 

 12月に舟元権造選手(大阪・92期)が四日市に来たとき、こんなことを言ってました。

 「練習仲間に、『山村りょうた』っていう新人がいるんですよ。山村は、先行意欲もあって強いですよ! 」

 

 その山村慮太選手(大阪・97期)です。

 

             

 

 舟元選手の言葉を伝えると、

 「いや、まだ力を出せていないですよ…」

と、ちょっと困惑ぎみ(?)。

 デビューして2節走りましたが、ここまで先行できたのは半分の3個レース。直前大垣の最終日に、 別線にカマされる展開でしたが、捲り返して初勝利を挙げていました。

 

 「地脚タイプで、ダッシュ力は全然ないですね…。ここまでは、 スタートで前を取って、カマシでHB取るレースが多いのですが、理想としては、後ろから押さえて駆けたい。先行で、 上に上がっていきたいです!

 なるほど。舟元選手の言うとおり、先行意欲は高そうです。

 

 今シリーズは、初日、2日目は「理想」と語っていた、後ろ攻めからの押さえ先行策。準決勝では、 不運にも番手が別線の松尾選手となって、番手捲りを打たれましたが、予選は堂々の逃げ切り勝ち!(デビュー7走目で、初の逃げ切り勝ち) 最終日は選抜回りとなり、前からの組み立てとなりましたが、ホームガマシで逃げ切り勝ち。シリーズ2勝で締めくくりました。

 「今節の目標は、決勝に上がって、自分の力を出し切って優勝することです」

 その目標は、次節にお預けとなりましたが、逃げ切り2勝は、 今後につながるレースになったのではないかと思います。

 

 

 さて、今月はもう一節ナイターが組まれていますが、次節は久々のFⅠ戦です。日程も『金土日』 (19日~21日)ですので、お休みの方も多いのでは。寒さを吹き飛ばすナイターを、存分に楽しんでください!なお、 3日間とも玉野の東西王座戦(GⅡ)を併売。こちらも合わせてご利用ください。

 地元の方はもちろん、ぜひ遠方からの旅打ちにも、いらしてください。お待ちしています!

 

             


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