伊藤成紀V(大阪・90期) 2010年1月16日~18日

 こんにちは。 BBライブスタジオ担当の谷友梨子です。

              

 四日市競輪、新年最初の開催は、第3回FMポートウェイブカップ(FⅡ)。  2010年1月16日~18日の日程で行われました。

 

 優勝は 大阪の伊藤成紀選手 (90期)。

            

                 (優勝後、検車場で)

 今期は無念の降級となりましたが、降級2場所目で優勝を決めました。

 決勝は、特選の自力型がそのまま勝ち上がり、決勝はコマ切れの4分戦に。 人気も割れましたが、 連日鋭いキメ脚を発揮していた松島伸安選手(群馬・ 61期)が、 伊藤成紀選手の番手から抜け出したところが、 一番人気を集めていました。

 

                松島伸安選手(群馬・61期)

               

 昨年S級でも15勝を上げていた松島選手。「そうなんです!こんなに頑張ったのに、 降級しちゃいました」と苦笑。 実に、 21年ぶりのA級戦です。

 「A級は若い子が強くって、なかなか1着とらせてもらえないなあ」 とは言っていましたが、 連日さすがの脚を見せていました。

 レースが動いたのは赤板から。 後ろ攻めの佐野雄希選手(愛知・ 91期)が早めに押さえました。これを、「2車でも、 先行も考えて」と話していた後藤彰仁選手(岐阜・92期)が、ジャン過ぎに押さえて先行。

   

   佐野雄希選手(愛知・91期)・後藤彰仁選手 (岐阜・92期)

          

  前検日、元気いっぱいの二人!今シリーズは、 初日特選・決勝ともに、別戦勝負となりました。

 ここを伊藤成紀選手が叩きに… ではなく、3番手をキメに!しかし、伊藤選手の攻めは、まだ止まりません。3番手を捌いたと思ったら、 ホームでは間髪を入れず番手奪取に!太田雅之選手(三重・ 86期)を一気に捌いて、 後藤選手の番手に!

 

 2コーナーに入って、8番手から須永優太選手(福島・94期) が猛スピードの捲り。前団を捲り切る勢いでしたが、3コーナーで伊藤選手が番手捲り。これで須永選手の勢いは止まり、 あとは番手から追い込んでくる松島伸安選手との争いに。ここもしっかり振り切っての、 伊藤選手のVゴールでした!

             

                  

 優勝インタビューでは、「緊張しましたが、 優勝できてよかったです。初日がよくなかったので、 不安はあったのですが、準決勝はよく踏めたので、決勝も「イケるな」と思いました。初日が終わってから、 サドルなどいろいろ調整したのが、よかったですね」

             

      初日終了後、近畿の先輩・ 井上直彦選手からアドバイスを受ける伊藤選手。  

          

 「決勝は、主導権を取りたかったんですけど、後藤君も踏んでいたので、ちょっと考えて走りました。 (4倍のギアでも、 俊敏に動けるんですね?と聞いてみると)、いや、 今日はたまたま、空いていたところに入れたので、そんなには動けていなかったと思います」と、謙遜??

             

 「今期はもっと頑張って力をつけて、またS級に戻って、一生懸命走りたいと思います。 また四日市を走るときは頑張りますので、 応援よろしくお願いします」

 今節は、持ち前のダッシュ・破壊力・ 器用さを存分に見せてくれた3日間と言えそうです。

 

 チャレンジ戦優勝は、松岡篤哉選手(岐阜・97期)

            

 大垣のデビュー戦でも優勝を飾り、 現在2場所連続V。「前回よりは、だいぶ落ち着いてレースができました」と、松岡選手。 押さえ先行主体の競走で戦っています。

 デビュー戦の戦い方については、 師匠の山口富生選手からお叱りを受けたそうなんですが、「今回は大丈夫だろう。よく頑張った」と、 岐阜の先輩談。

 在校4位。19826月生まれ、現在27歳。小~高までは陸上。走幅跳・三段跳の選手でした。 一旦社会人となり、営業職なども経験したとのこと。

 今回は、初の完全Vを達成し、これからの活躍に期待が集まります。

 

 「三重の62期コンビ」 日紫喜修司選手・ 藤本辰次選手

           

 日紫喜選手 「サングラス取った方が良かった?」と、満面の日紫喜スマイル。…いえ、サングラスがお似合いですよ(笑)。依然、前ならパンチ力ある捲り、 カマシを秘める選手です。

 藤本選手「予備からの繰り上がりで、 気持ちの準備はできていなかったけど、脚の準備は大丈夫!正月は、 昨年引退した末良昇司さん達と新年会に行ってきました」

 

  堀田英利選手(富山)

            

 初日は三番手の競走でしたが、さすがに直線はタテの脚を発揮して、 1着を取っていました。

 

 佐野雄希選手(愛知・91期)

            

 準決勝では、久々の先行逃げ切りを決めて、上々の表情! 4場所連続決勝入りを果たしました。

 「やっと、だんだんと安定してきました。一時、 79点くらいまで落ちましたけど、 練習もしっかりできるようになってきたし、大丈夫です。ヒザはたまに痛くなりますが、 これは仕方がないですね」

 「直前の岸和田2日目には、粘るレースもしましたが、「1着を取るにはそれしかない」と思えば、 そういうレースをこれからもしていこうかなと思います。でも、 基本は自力です。僕は自在選手ではなく、自力選手ですから」

 

 小倉久人選手(茨城・41期)・梅村雅昭選手(栃木・69期)

            

 

 「94期ですよ~♪」

 佐藤純嘉選手(青森)・伊藤将志選手(愛知)

           

 佐藤選手は、三重初出走。ダッシュ系。カマシ、 押さえの先行主体で戦っています。今期降班。

 伊藤選手は、地脚タイプの積極先行型。 あと一歩で選抜スタート定着のクラスではあるんですが、今回は初日で敗退。「これが、 僕の今の脚です」と、がっかりした表情でした。

 「直前の広島2日目では、インで粘ったんですよ。相手が石黒健さん(←徹底先行型) だったんです。本当なら、 モガキ合って8・9着でもいいんですけど、このときはモガキ合えるだけの調子もなかったですね」

 

 「94期ですよ~♪パート2」

 小谷実選手(京都)・ 伊藤将志選手(愛知)

           

 しゃがみこんで、何やら話し込んでいた2人の中を割って、写真を撮らせてもらいました。

 小谷選手は、地脚を活かした先行に徹する攻めで、 徐々に力をつけてきています。

 今期から初の2班で、 直前の松阪では、素軽い動きで いきなり1・2班戦決勝進出!しかし、終わった後は、「運よく乗れたけど、力の違いを実感しました。勉強になりました」と、しみじみ…。

 

 松永将選手(茨城・89期)

           

 あくまで自力基本ですが、流れ次第では捌くレースも。四日市は、 おととし12月のチャレンジ戦以来(完全V)の登場です。

 今シリーズ2日目選抜戦では、伊藤将志選手(93期)を突っ張って先行。ラインでワンツーを決めていました。

 

 青柳禎選手(埼玉・52期)

             

 今シリーズは、初日は番手から追い込んで1着。2日目・3日目と番手に競りこむ競走、 活発な動きを見せていました。

             

 小竹洋平選手(福井・97期)

            

 今シリ-ズが、デビュー2場所目。

 「脚質は、どちらかと言えば地脚。先行の方が脚が付くので先行基本の戦いですが、 先行にはこだわってはいません。デビュー戦の松阪は脚がありませんでした

 お父さん (秀樹さん・53期引退)も元選手。 「デビュー戦については特に何も言われませでした」と小竹選手は言っていましたが、きっと息子さんの競走を ハラハラしながら見守っていたことでしょう。

 

 金濱孝志選手 (三重・39期)・熊無俊一(富山・72期)

         

 金濱選手には、 ファンからの「ベテラン金濱選手のタテ脚は、 僕たちの希望の星です」と、初日、応援メッセージが届いていました。

 熊無選手は、今シリーズは降級初戦で、 決勝にしっかりと駒を進めてきました。

 「乗れて、ホッとしました。A級戦は、 相変わらず難しいところもあって、戸惑いもあるけど、初日微調整やったおかげもあって、決勝に乗れましたね」

 

伊藤嘉浩選手(岐阜)・堀田英利選手(富山)・渡会啓介選手(愛知)

       

 2日目、準決勝戦では、中部の機動力3名が同じ番組に!番組を見ながら 「誰が前に行くんだよ?!」と、考え込む3名。

 話し合いの結果、渡会啓介選手がラインの前で走ることに…。「どう走ろう??」 と悩む渡会選手に、先輩の伊藤選手が 「好きに走ったらいいんだよ。後で文句言うだけだから」 とニンマリ!(もちろん、冗談ですよ、念の為…)

 

 平田真樹選手(群馬・86期)

             

 

 青木康貴選手(岐阜・96期)

              

 4場所前に四日市登場時は、準決4着と終わりましたが、 今シリーズは決勝入り。

 決勝は、 一期下になる松岡篤哉選手(岐阜・97期)マークの競走。 人気は集めていましたが、松岡選手の捲りに立ち遅れてしまい、 3着と終わりました。レース後は「人の後ろにつくのは、 まだまだ不慣れですね」と苦笑。

 しかし、今回は、2ヶ月前に登場した時よりも成長した、 安定した走りを見せてくれていました。

 

笹川嘉幸選手(滋賀・96期)・井上直彦選手(兵庫)

        

      初日第3レースで連携した二人。作戦会議中?!

 その初日、笹川選手、 同期の塩田大輔選手(静岡)と激しいもがき合いを演じ、敗退となりましたが、残り2日は逃げて連絡みを果たしていました。

 近況については、「着はまとまるようになってきましたけど、内容的にはもーちょっとですね。でも、 後ろから押さえて駆けるレースは、できていると思います。先行で頑張ります」と、話していました。

  井上選手は、 新年から岸和田で優勝を飾ってこの四日市へ。岸和田の決勝では、 4角好位~直線外強襲Vゴールでした!昨年11月の四日市の決勝では完全Vも飾っていましたが、今シリーズは準決勝、惜しくも4着で敗退。

 

 石川浩史選手(愛知・40期)

            

 ご存知、愛知の支部長。公務にレースにいつも忙しそうです!

 

 渡会啓介選手(愛知・83期)

            

 近況の戦い方については「最近、 自分から動くというのが、あまりないですね。逆に、 狙って飛び付いているレースはあります」と言っていましたが、まだまだ自分で捲りたいという気持ちもあるような様子。

 直前の高松準決勝では、ホームで誘導切って、米嶋賢二選手を振り切って先行、 逃げ切り勝ちも見せていた渡会選手です。

 四日市好相性の渡会選手!今シリーズも、特に初日は、番手を捌いて取り切って、 今度は捲りに合わせて番手捲りで1着と抜群の動き!

 レース後、 「これが四日市なんですよね(相性いい)」と、 しみじみ呟いていた渡会選手でした。

 

 河崎惠治選手 (滋賀・85期)

          

 

   「メンバー募集中!」

        

      伊藤嘉浩選手(79期)・服部正継選手(86期)

 岐阜が誇る…か、誇らないかは知りませんが、とりあえず岐阜が生んだのには間違いない、 フォーク・デュオ「ハーゲンダッツ」の二人!「イベントに呼ばれれば、全国どこにでも行きます!」

 「EXILE化したいので、歌って踊れるメンバーを募集しています。条件は、 ①男前 ②ハーゲンダッツな人 (笑)」とのこと。 ②の詳細については私の口からは… ?!

 なお、本当に募集しているかどうかは定かではありません(笑)。

 今まで競走でも何回か連携はあるものの、 あまり相性はよくなかった二人。しかし、今シリーズは初日に連携して「ハーゲンダッツ・コンビ」 で 初のワンツーが決まっていました!

 

 今津英一選手(兵庫・71期)

            

 自力基本に自在性も兼備。今節は、怪我明け、 約2か月ぶりのレースでした。

 

 菅野好政選手(福島・88期)

           

 四日市は、053月以来、約5年ぶり2回目登場です。今シリーズは準決勝で敗退となりましたが、 初日選抜は、太田貴之選手(宮城)をゴール前交わして快勝でした。

 

 「今シリーズの日焼けNO.1」            

            

              須永優太選手(福島・94期)

 写真では分かりにくいのですが、真冬だというのに、 非常にいい色に日焼けしていた須永選手。「練習焼けです!」とニッコリ。練習は充分できているよう。

 「趣味は?」と聞くと、 「自転車です!」と、これまたニッコリ。 来期は初のS級入りも決まっている、期待の新鋭です!

 94期在校4位の逸材。持ち味は持久力です。

 四日市は、昨年3月以来(決勝8着)2回目の登場。 「11月西武園で落車をしてから少し前まで調子は悪かったけど、近況ちょっとずつ戻ってきた感じです。少し休んでいたので、 決まり手は減っていますが、基本的には押さえて駆けたいですね」

 今シリーズも決勝入り。決勝では、8番手からが猛スピードの捲りを繰り出し、 前団を捲り切る勢いでしたが、3着と終わりました。

 

 川木敬大選手(兵庫・84期)

             

 初日特選は、伊藤成紀選手マークから追込んで、 初日の特選を快勝していました。準決は目標なく後方に置かれ敗退しましたが、最終日は気合の入った俊敏な動きで1着。 シリーズ2勝をあげていました。

 

 造免浩二選手(東京・76期)

            

 昨年1月以来の四日市登場(決勝7着)。今シリーズもしっかり決勝入り。 2日目はギアを、3.57→3.71に上げて、いい伸びを見せていました。「上げた分、伸びたと思います」と造免選手。

 

 永井亮選手(北海道・89期)

            

 昨年6月、宮城から北海道に移籍(実家は北海道)。「今は仙台に冬季移動しています。 雪は多いんですけど、それなりには乗れていると思います」

  昨年はV1。9月の弥彦で、デビュー初Vを飾りました。今シリーズはそれ以来の決勝以来。

 「優勝して以来、ずっと決勝に乗れていなかったけど、 新年最初に乗れて、嬉しいです。近況は、 「何が悪い」って訳ではなかったんですけど、全然1着が取れなくなっていたので、今回はいいキッカケになると思います」

      

  後藤彰仁選手 (岐阜・92期)

         

  決勝後は、肩を落としている後藤選手の姿がありました。

 

「気持ちで負けていましたね。(一番車で)スタートを取りに行ったのに、 みんな狙いに来て引いちゃって。 スタートから気持ちで負けていました。 こんなのでは、 来期S級で通用しないし、また頑張ります」と最後は、何とか笑顔を見せてくれた後藤選手でした。

 

 「将来は、師匠(兼子義久選手・53期)を超えたいですね。また、 岐阜は強い選手がいっぱいいるけど、 その中でも名前を覚えてもらえる選手になりたいですね」

 写真は、インタビュー収録時の後藤選手。最後には、後藤選手らしいオチが?!

 

 締めに、最後にファンの皆様へ一言と振ると…、「決勝は、頑張っていき、き、ま、ま、す」と、カミカミ。 気を取り直してテイク2! 「優勝目指して頑張りますので、よろしくお願いし、し、ます」 とこれまたカミカミ。

 

 三度、気を取り直してテイク3!「一生懸命頑張ります! よろしくお願いします!」と、今度は一気に言い切り、OK!ただ、 後半の口の周りはかなり怪しかったです…。

 

 

 太田雅之選手(三重・86期)

           

 追い込み基本ですが、ラインの前なら力強い捲りも温存しています。

 近況、 捲りが「6」、差し「4」。 捲り屋みたいな決まり手になってしまっています!?(が、 結構補充で付けた捲りが多いです)

 ホーム戦は、昨年5月以来。 連続で決勝には乗りましたが、優勝ならず。最近は、太田選手と同世代の同県選手もS級に昇級してきて、「僕も頑張らないと。 ゆっくりじっくりとS級へでは駄目な年齢になってきてますから」と苦笑。

 

 童顔ですが、太田選手も32歳。3ヵ月前には2人目のお子さん(初の男の子) も誕生して、2児のパパに。近況は調子も取り戻してきて、4場所連続決勝にも乗っています。このまま踏ん張って、目指せS級!

 

 

             谷友梨子

 

 次回は、1月27日からFⅡ戦が行われます。次回もご期待ください。

 


1/16~18 第3回FMポートウェイブカップ(FⅡ)より

 こんにちは。実況の立野純です。

 

                   

 

 少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年も四日市競輪をよろしくお願いします!

 

 今年の話題に入る前に、大みそかの話を…。

 

 昨年大みそかの一宮競輪第2レース、星野嘉寛選手(三重・49期) がラストランを迎えました。『先行職人』の代名詞どおり、レースは常に押さえ先行。別線は、仕掛けようにも仕掛けられず、 気がつけば星野選手のペース。別線はおろか、マーク選手も寄せ付けない先行が、まさに本領!…かと思えば、叩かれたときはそこまでで、 負けるときは9着。勝っても負けても、ファンから愛された選手でした。

 

 その星野選手の引退レースを、私は金網ごしに観戦していました。

 当日は、肌を突き刺すような寒さ!風も強く、半端な寒さじゃありませんでした!名物の焼きそばも、 あっという間に冷たくなってしまうほど(それでも、おいしくいただきましたが♪)。

 

                 

 

 第2レースは、1枠に星野選手が組まれ、 筋でマークの浅野幸選手(岐阜・52期)が3枠に。

 

 白の勝負服で真っ先に選手紹介に姿を現した星野選手には、スタンドからも大きな声援が! 星野選手の耳にも、間違いなく届いていたはずです。

 発売開始直後、2車単の1番人気は①-③で2倍台!(最終オッズは6.0倍) ファンの皆さんの応援票も入っていたことでしょう。私はどちらかと言えば穴党ですが、このときばかりは、 オッズに関係なく①-③の一点だけ買おうと決めていました。星野選手は、 番手選手にそのまま1車身差をつけて逃げ切るタイプ。そのような選手に、差し目や筋違いはふさわしくない、 という思いからです(もちろんそれは、私の勝手な想いで、これは応援車券です)。

 

                

 

 レースはいつも通り、星野選手が後ろ攻め。周回ごとに、ファンの方からの声援が飛んでいました。 そして、これまたいつも通りのポイントで仕掛けての先行。

 …とここまでは、まさに『いつも通り』だったのですが、意外にも単騎先行の選手が現われ、 星野選手はその番手にハマる展開に!一瞬ヒヤッとしましたが、番手から直線抜け出しての1着。先行職人は“差し” の決まり手で、通算597勝目を飾ると、 スタンドのお客さんからの花束を受け取って、敢闘門へと引き上げていきました。その敢闘門からの大きな拍手も、 客席にはしっかり届いてきました。

 

 数少ない個性派レーサーがバンクから去ることになったのは残念ですが、これまで何十レースと、 星野選手の逃げ切り勝ちを実況をさせていただいたのは、私にとっても貴重な財産です。本当にお疲れさまでした!

 

 

 さて、話を新年の四日市開催へ。

 

 その年末の寒さを引き継いだまま(?)、15日(金)の前検日を迎えました。新年の挨拶は 「寒いですね」ばかりでした(笑)。こんなときは、温かいものを飲んでいただこうと、北門そばでは、毎年恒例の 『開運あまざけ』の準備も着々と整っていました。

 

             

 

 そんな2010年開幕戦は、FⅡ戦の『第3回FMポートウェイブカップ』 。北日本から中近のあっせん。若手の自力から、百戦錬磨のベテランマーカーまで揃い、見応えあるシリーズでした。

 

 さてここでは、前検日にお話しを聞いた選手の中から、3選手をピックアップ。

 

 まずは、闘心會コンビ

 

             

 

 左が青木康貴選手(岐阜・96期・A3)、右が後藤彰仁選手(岐阜・92期・A1) 。期は後藤選手の方が先輩ですが、学年は青木選手の方が1つ上です。

 

 後藤彰仁選手は、2007年7月デビュー。 その1年後にはチャレンジ戦を卒業し、さらに1年後(昨年7月)には1班に昇班。順調に階段を昇ってきている印象です。

 昨年は2度四日市を走っていますが、このときは選抜スタート。今回は堂々の特選シードです。 昨年秋以降は特選に定着。1・2班戦優勝候補の一人として、今シリーズは参戦です。

 

 が、近況について尋ねると…

 「決勝には乗れていますが、レース内容は満足できていません。 捲りに回っちゃっていますから…」

と、やや渋い表情。直前の小倉戦も、準決勝で『B』を付けたものの、これは2コーナーで捲り切って 『B』が付いたもの(公式の決まり手は『逃』ですが)。結局一日も、先行で『B』を付けることはできていませんでした。

 「(小倉で逃げ切って優勝した)緑川(修平)さん(福島・95期)は強い、強い! 逃げを決勝まで隠していたらしいです(笑)。でも、逃げて優勝するのが、一番強いと思いますよ。 捲りに回っていたら『こいつは捲りだな』って、思われちゃいますし」

 

 後藤選手のセールスポイントは、鋭いダッシュにあります。 1着だけを考えれば、捲ればもっと勝てているのかもしれません。しかし、

 「先行で勝てないようでは、上(S級)では通用しないですから。 今の位置で満足しちゃダメです

 

 A級は通過点。もちろん見据えているのは、さらに上のクラス。そのためにも、 今期はこれからもガンガン積極的に攻めてくるはず。その動きに、ぜひ注目してみてください。

 

 一方、 青木康貴選手はデビューしてちょうど半年が経った96回生。高校時代には、 インターハイ優勝で平成14年度の『県民栄誉賞』も獲得しています。

 こちらは後藤選手とは逆に地脚型。昨年7月デビュー以降、 しばらくは不安定な成績が続きましたが、10月向日町の初優勝(逃げ切り)を皮切りに、白星量産モードに入ってきました。

 直前の名古屋決勝、私は客席で生観戦。

 人気は同期の馬渕智史選手(滋賀)に集まっていましたが、 その馬渕選手を3コーナー3番手から捲って、デビュー2度目の優勝を飾っていました。ゴールした瞬間、サッと右手が!

 「あのときは勝ちに行きました。ガッツポーズですか?ちょっと出すのが早すぎましたね(笑)」

 (四日市とコラボしている名古屋のHPから、 1月11日9レースのオンデマンドもご覧になってください。確かに早いです〔笑〕)

 

 名古屋決勝は捲りだったものの、本来はバリバリの先行屋。 前検時の決まり手も、『逃:11 捲:3 BK:17』となっていました。

 

 四日市参戦は、今回が2回目。前回は昨年11月でしたが、着も内容も伴わず、 準決勝で敗退してしまいました。

 「今回は、中3日の追加ですけど、意外と疲れも残っていないので大丈夫。 11月みたいなことはないと思います」

 

 その言葉通り、今回は連日力を出し切って決勝進出を決めてきました。決勝は、 不慣れな番手戦で3着に終わりましたが、まだまだこれからの選手。練習環境も申し分なしですから、必ず上でも大暴れしてくれることでしょう。

 

 

 最後に、新人選手を。小竹洋平選手(福井・97期)です。

 

             

 

 今節はデビュー2節目。デビュー戦は松阪でしたから、三重連戦となりました。その松阪では、 3日間とも押さえ先行策(7・7・4着)。

 「“押さえて駆ける”というのは基本的なことなので、 それをやっていれば脚もついてくると、先輩にも言われています。脚質は、どちらかと言えば地脚…ですけど、まだそこまでの地脚もありません」

 「松阪では、初日、2日目に捲られたのは脚力の差。3日目は、1着を取れる展開でしたけど、 4コーナーからタレちゃいました。向かい風にも負けましたね。まだまだ練習して、 全体的な底上げを図っていきたい

 

 その練習は、若手中心。脇本雄太選手、高間悠平選手、宮腰圭祐選手、鷲田兄弟らと。 みんな先行で強い選手ばかりですね!

 「練習は街道メインです。距離は60~70kmと、さほど長くはないんですけど、その中で集中して、 モガキを入れたり、早いペースで先頭交代したりしています。福井の雪ですが、海岸沿いは大丈夫ですよ」

 

 そんな小竹選手のお父さんは、元選手の秀樹さん(53期)

 「選手になったのは、父の影響が大きいですね。父のレースを見たことはありませんが、 競輪選手だというのは知っていました。その姿を見ていて『僕もなろう』と思いました。賞金袋は『何だこれ?』と思って見ていました(笑)」

 

 今回は、別線に叩かれたり捲られたりで、初勝利は次節以降にお預けとなりました。しかし、 積極的なレースを続けていけば、初勝利は時間の問題。そして、力も徐々についてくることでしょう。

 「将来はグランプリに出て、勝ちたい!目標はそれです!」

 夢への第一歩は、まだ踏み出したばかりです。

 

 

 さて、今月は2節のFⅡ戦が組まれている四日市ナイター。次節は27日(水)が初日です。また、 この27日から、無料バスの時刻が変更となります。詳しくはHPの『ご案内』→『アクセス』 欄をご覧ください。

 

             

               (写真は、前検日夕方のナイター照明テスト)


星野嘉寛選手引退(三重・49期)

 こんにちは。BBライブスタジオ担当の谷友梨子です。

               

 

 「三重の先行職人」というニックネームを持つ星野嘉寛選手(49期) が、2009年12月31日一宮競輪場で、 27年7ヵ月の選手生活にピリオドを打ちました。

         

 

12月31日のラストランには、ファンの方はもちろんですが、 競走ではない仲間の三重の選手も星野選手のラストを見守ろうと、花束を持ってたくさん集まりました。

 

    

 

                

 

       

 

 

 

  星野選手はというと、特に気負った様子もなく、いつも通りの笑顔。

 

 

        

 そのラストランは、星野選手がいつも通り鐘から押さえての先行態勢。対する北川力矢選手 (福岡) は引いて7番手。スローペースで、1センターから星野選手がペースを上げていこうとしたところ、 なんと6番手から山口透選手 (佐賀)が内を掬って、まさかの先行! 星野選手は番手に嵌る展開になりました!!

          

 

 

敢闘門で見守っていた仲間の選手もどよめきましたが、星野選手がしっかりと番手に嵌り、 番手絶好の態勢になるとホッとしたのか、「お!ラストランは差しか!新境地開拓か!」と、 みんなニコニコ。

          

 

最後はしっかりと前を交わした星野選手は、ラストランを「差し」 で1着を飾り、ファンからの「お疲れさん!」 の声援と拍手に笑顔で応えていました。

 

           

 

 

敢闘門に引き上げてきた星野選手は、今度は仲間からのねぎらい、拍手に包まれ、「たまには、 変わった決まり手もつけなくちゃな」と笑いながら、感無量の表情でした。

 

          

 

 

「一宮はデビューした場所だし、鎖骨を折ったのもここだったなあ。そして、ラストランもこの一宮」

 

 

        

 

「27年間、本当に楽しく仕事をさせてもらいました。皆さんには本当に感謝しています。 ありがとうございました」

 

      

 

          ラストランを見守ってくれた選手達と

 

 

 

      

 

          今シリーズ同参加の三重の選手と

 

 

 笑顔いっぱいのラストラン。最後に勝ち星を挙げ、通算勝ち星597勝! 偉大な記録も残し、 ファンからも愛された、「三重の先行職人・星野嘉寛選手」。本当にお疲れ様でした! 第二の人生のご活躍も心からお祈りしています。

 

         

 

 


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