山崎光展V(京都・93期)2009年11月17~19日

 こんにちは。BBライブスタジオ担当の谷友梨子です。

                      

 

 今シリーズは、第2回アートボックス杯 (FⅡ)。 2009年11月17日~19日の日程で行われました。

 優勝は、山崎光展選手 (京都・93期)。

                

                

 山崎選手は、直前の富山で1・2班戦初優勝を飾ったばかり。その初Vの瞬間を、偶然にも私は、 富山本場で金網越しに見ていました。逃げ切ってゴール戦を通過したと同時に、山崎選手から「よっしゃぁ!!」 いう大きな歓喜の声とガッツポーズが飛び出し、その喜びがビシビシと金網越しに伝わってきました。

 

 山崎選手にその事を聞いてみると、 「そうなんです。思わず声が(笑)。でも、レースダイジェストにその声が入ったら駄目だと瞬間に心配しましたけど(笑)、 帰宅してダイジェスト見たら大丈夫でした」と、茶目っ気たっぷりにニッコリ。

 

 その勢いは止まらず、 続く四日市でも優勝で、中部地区連覇。今回は3日間とも捲りに回る形とはなりましたが、 力をつけてきていることを改めて感じさせる内容となりました。

 

 

 その決勝は、戦前から激戦が予想された、コマ切れの4分戦。山崎光展選手(京都)、須藤雄太選手(千葉・89期)、 木村直隆選手(兵庫・86期)にラインが出来ました。

 人気は二段駆けが予想された、緒方剛選手(埼玉・92期)-河村雅章選手(東京・92期)-長谷部純也選手(茨城・57期)の関東勢。 2車単では、突き抜けの③-⑦が4.8倍の一番人気でした。

 

 関東ライン緒の前は、緒方剛選手(埼玉・92期)   

              

 「準決勝は厳しい展開でしたけど、後ろの広田(久将)さんに『落ちつけ』と言われて、 落ち着いて走れました。久々の決勝入りです。関東から優勝が出るよう、頑張りますよ。僕、今まで決勝に乗っても、とにかく行くので、 大きい着ばかりなんですよ(苦笑)」

 

 南関ラインの前は、須藤雄太選手(千葉・89期)

              

 ダッシュ型。大ギア活かした一気の捲り差しに魅力があるのが須藤選手。

 「今回は、展開が向いているだけ。決勝はいい位置を確保して、優勝を狙います」

 

 京都勢とは分かれての戦い。木村直隆選手(兵庫・86期)

                  

 前検日には、「最近、フレームを立ててから、感じが良くなってきました。 直前の小倉は、(1着はなかったけど)3日間とも感じはよかったですから。 あとは、(小倉)ナイターで太っていないかですね(笑)」と、手応えは良さそうでした。ちなみに、 ナイター競輪は起きている寝る時間が遅くなるので、一日4食ぐらいは食べてしまうことになるそうです。

「決勝は気楽に走りたい。相手も強いし、積極的に動いて、隙があれば狙っていきたい」

 

 そして、京都ラインの前は、山崎光展選手 (京都・93期)

            

  「今回、調子はいいけど、連日後方に置かれる組み立てなのが…。決勝は、2車でも先行含みの自力。コマ切れは好きじゃないけど」

 

  正攻法に木村選手。 山崎選手は3番手。5番手に須藤雄太選手(千葉・89期)、7番手以下に、人気の関東勢で周回。

 

 7番手の緒方選手は、赤板前から車間を切って、もう行く気満々!ジャン前発進で、一気にレースが加速しました!

 必然的に6番手で最終周回を迎えた山崎選手は、1コーナーからの捲り。これを察知した河村選手が、2コーナーからの番手捲り。 バックでは両者の力比べとなりましたが、3コーナーで出切ったのは山崎選手!マークの武田哲二選手(京都・65期) を寄せ付けないVゴールとなりました。

 

 優勝インタビューでは、 「前回の富山初Vで、弾みがつきました。 (前回富山ではガッツポーズを出したが)今回は、捲りに回って優勝もできると思わず、ゴールまで確信がありませんでした。でも、 ゴールした後に、ガッツポーズを出しました!」

 

 「関東の二段駆けは分かっていたので、ギアを一枚上げたのがよかったと思います(3.693.77)。(6番手からの捲りの)踏み出した感触はよかったです。でも、 関東の番手を回っている河村さんは強い方なので、最後まで分からなかったです」

 

 「初優勝のときには、師匠(稲垣裕之選手)に『遅かったな』と言われたんですけど、何とか今回も優勝できてよかったです。来期は1班。 何とかちょっとずつですけど、上に上がっていきたいです。これからも、しっかりと自分のレースをやっていきますので、 応援よろしくお願いします」

と話していました。

 

 

終わってから、「勝てるようになった要因は?」と訊くと、「やっぱりギアを上げたことですね」とのこと。 優勝インタビューでも、「ギアを一枚上げたのがよかったと思います」と話していましたが、

 

 初Vの富山では、(初日)3.64→(準決・決勝)3.77

 今回四日市では、(初日・準決)3.69→(決勝)3.77

 

このあたりにも秘密がありそうです。

 

 

 爽やかさは師匠譲り、そして、今後もっと強くなる予感のする選手です!ぜひ、これからにご注目を!

 

 

 決勝2着。武田哲二選手(京都・65期)

              

 準決勝後は「山崎君は、 いつも頑張って先行してくれるので、今回も楽しみ」と話していましたが、レース後は、 「山崎君は強かった。抜けなっかたよ」と苦笑していました。

 実は武田選手は、前回9月の四日市決勝でも、同県、南大輔選手マークの2着。京都ワンツーでした。次回は、ぜひ優勝で!   

 

 河村雅章選手(東京・92期)

                

 スプリンタータイプ。パンチの効いた先行・捲りで力をつけてきました。今期は初の2班で、 来期は1班入り!「成績は上がってきましたが、自分の中では特に変わったことはありません。しっかり先行しているだけです」

 「緒方選手は、同期で同年代で、アマチュアの頃からよく知っています。(決勝は)信頼して任せます」

 近況コンスタントに決勝に乗っていますが、1・2班戦の優勝はまだなく。 今回の決勝は同期の緒方剛選手マークの競走で、関東二段駆けも予想され、初Vの期待が集まりましたが、残念ながら6着と終わりました。 次走に期待が集まります。

 関東の若手選手なのに、四日市はもう4回目の登場!「バンクもよく分かっています(笑)」

 「車が好きで、最近アメ車を買いました」と、ニッコリ。

 

 それでは、その他の選手の表情もごらんいただきましょう。

 

  鷲田幸司選手(福井・92期)

                

 地脚型。自力基本ですが、 ヨコへの変化技も温存しています。

 「基本は自力で、 後手を踏まないように前々に踏むことを心がけています。先行の決まり手はゼロですけど、 逃げても3着、4着には残っています。脚の感じは悪くないですよ」

 

  大井崇選手(茨城・73期)

               

 四日市は、066S級戦以来の登場。その時は、決勝3着の成績でした。 「ちょっと中2日できついかな。でもナイターは好きだから頑張りたいですね」

 趣味は、「ドライブですね。四日市に入る前に、京都の清水寺に行って、 ライトアップされた景観を楽しんできましたよ」

     

              

「2日目に連携した奈良コンビ♪」

               

          永井良樹選手(63期)・中川武志選手(60期)

                           ↓

               

 中川武志選手(60期)は、若手相手に、先行基本に自力で奮闘を見せている現在43歳。通算勝ち星が390と、 来年には400勝に手が届きそうなペース。日々コツコツと地道な努力を積み重ねて、 ひたすら前に向かって進んでいる選手です。

 

 「練習は、午前中は基礎トレーニング、サーキットですね。(サーキットトレーニング: スポーツ選手が基礎体力を向上させるなどの目的で行われる方法)。 タイヤダッシュとか。午後はみんなで、バンクでバイク誘導などをやっています」

 

 「これでも練習量は減った方ですよ。昔、28歳くらいまでは、1人で朝の3時4時から練習を始めて、 晩も7時くらいまでやっていました。目覚まし時計は足元に置いていました。 頭に置いたら、止めて、また寝ちゃうから」と、笑う中川選手。

 

 どうやら、昔から意思の強い少年だったようで、 「僕、小さい頃は足が遅かったから鍛えたいと思って、小学校4年の頃から、朝刊の配達をやってたんですよ。 家が新聞販売店ということもあったんですけどね。団地とかは、上階でも家のポストに配達だから、喜んでやっていました」

 

「そうそう。よく新聞の誤配とか苦情とかがあるでしょ?そしたら、子供の僕が電話に出て謝るもんだから、 みんな、『あ…もういいです…』ってなってましたね(笑)」

 

 

 

  村田洋剛選手(三重・96期)

               

 四日市バンク初登場。地元の新人レーサーです。

 「出脚を活かすレースが得意だけど、 人によったら『地脚あるね』とも言われるので、自分でもよー分からないです(笑)。今は力をつける段階なので、 前に前に踏んでいきたい」

 

 師匠は岩見潤選手。

 

 競輪選手になりたくて入学した松阪工業高校(自転車部は、数々の選手を輩出している)。しかし、 村田選手の入学と入れ違いに先輩部員は全て卒業。村田選手1人では、部としてはなりたたない状態でした。

 

 見るに見かねた村田選手のお父さんが、三重支部の選手会に相談したところ、岩見選手が面倒をみてくれるという話になったそうです。

 

 岩見選手は、「自転車はあるのか?」と、まだ持っていなかった村田選手に(自分の使っていた)自転車をくれたそうで、 そこからは松阪バンクで共に練習。まさに、一から面倒をみてくれたのが岩見選手。その頃、岩見選手には、「俺の顔に泥を塗るなよ」 とだけ言われていたそうです(笑)。

 

 競輪学校には3回目で合格。本当は親御さんと、「高校卒業後、1年間だけは」という約束で2回受験したものの不合格…。 選手の道をあきらめなくてはいけないのかと落胆していたところ、「あと1回だけ」とチャンスをもらい、 後が無い3回目で見事合格を果たしました!

 

不合格なら、そこでキッパリ辞めるつもりでいたそうです…。

 

 

 「師匠は優しいですよ。師匠からあれこれ言われることはあまりないですね。『自分で考えろ』って感じですね」

 

 

   北川貴之選手 (愛知・92期)

               

 「最近、外山三平さんなどにアドバイスをもらって、セッティングなどを変えていい感じですよ」

 

 「94期・同期のW伊藤です!」

               

            伊藤将志選手(愛知)・伊藤拓人選手(静岡)

 

 伊藤将志選手(写真・左)は、地脚タイプの積極先行型。

 「ギアを3.85から4倍に変えて、感じがいいです。四日市は走りやすいバンクです」

 

 伊藤拓人選手(右)。師匠はお父さんが、 54期の勝也選手。今期2班昇班し、 直前の京王閣では、1・2班戦初の予選突破。「作戦は、レースの中で考えます。自分でも何をやるかわからないですね」

 

 山崎吉晴選手(三重・56期)

               

 直前の武雄の最終日には、通算勝ち星300勝を達成!「本当は四日市で達成して、 ファンの皆さんにご挨拶したかったんだけどなあ」と言いながらも、とても嬉しそうだった山崎選手。今シリーズの最終日には、 先行した山田隼司選手に乗って1着。301勝目を挙げていました。

 

  不破将登選手(岐阜・94期)

               

 地脚活かしたパワフルな先行が武器の不破選手。 近況一時の勢いはありませんでしたが、直前の岐阜で完全Vを達成しました。

 前検日には、「岐阜は、嬉しかったですね。 優勝インタビューではたくさんの人に声援してもらって。ただ、完全Vですけど、まだ(調子が)戻ったかどうかは分からない。 地元戦でしたからね。とりあえず、 地元戦以外の所で、またいい成績を取れれば、自信につながると思います。バックを取って先行するのが、 自分のスタイルなので、また戻していきたい」と、話していました。

 今シリーズは初日で敗退となりましたが、来期は初のS級入りも決まっています。ここは立て直して、 これからの活躍に期待が集まります。

 

  宮腰圭祐選手(福井・96期)

               

 四日市初登場。デビューからV3(7福井、8びわこ・富山)。

 先月の地区プロでは、 4km団体追抜に脇本雄太選手、渡辺航平選手・十夢選手と出場し、 「大会新記録で優勝しました」 とのこと。

 「タイプは地脚型。 押さえ先行基本にやってます。ただ、優勝は3回とも捲りですけど」

  8月の富山優勝以降は、決勝では2・3着が続き、今シリーズも決勝2着と終わりました。ただ、連日、鐘からの果敢な先行策。 決勝では番手の、井上直彦選手(兵庫)が優勝を飾っていました。

 

 ちなみに、初日終了後に会うと、前髪をおでこの上で結び、まるで女の子のようでした(笑)。「はい。いつもくくってます」と、 ニンマリ顔の宮腰選手。次回四日市登場時には、その写真をスクープします!

 

 それでは、次回の四日市ナイターにもご期待ください!

                     谷友梨子

 

 


プロフィール


カレンダー