阿部大樹V(埼玉・94期) 2009年9月13日~15日

 こんにちは。BBライブスタジオ担当の谷友梨子です。

 

                   

 

 今シリーズは『第4回ベイサイドナイトレース杯 Kドリームスカップ』(FⅡ)が、 9月13日(日)~15日(火)の日程で行われました。

 

 優勝は、阿部大樹選手(埼玉・94期)。

 

             

            (Tシャツのデザインは、阿部選手の自筆です!)

 

 今節、特選の自力3強は鈴木伸之選手(愛知・87期)、脇本雄太選手(福井・ 94期)、阿部大樹選手(埼玉・94期)。

 その特選の自力3車は、準決勝で各レースに分散されましたが、 10レースでは阿部選手が逃げ切り勝ち。これを見た同期の脇本選手は11レースで、阿部選手のタイムをコンマ3秒上回っての、 これまた逃げ切り勝ち!トリの12レースは、鈴木選手が11秒5の捲りを披露しての1着!各自力選手が、 それぞれの持ち味を発揮して、人気に応えて決勝に勝ち上がってきました。

 また12レースでは、木村圭吾選手(東京・90期)が、予選スタートながら、 突っ張り先行からマーク陣を差させず2着に粘り、これまたデキのよさをアピール。

 決勝は埼京が別線となり、コマ切れ4分戦となりました。

 

 レースでは「先行します!」と宣言した脇本選手が、 宣言通りの先行。しかし、先行した位置は、何と赤板前!しかも、 ただ押さえただけではなく、すでに赤板ではかなり早いペースに!明らかに、 同期の阿部選手を意識した組み立てでした(決勝インタビューでも「同期の阿部君は負けず嫌いなので、 僕も負けず嫌いの気持ちを出して頑張ります」とコメントしていました)。

 一方の阿部選手は、 先行はできなかったものの4番手を確保。1番人気の鈴木選手は、6番手外並走の形(内には木村選手)で、 最終周回に。

 しかし、さすがの脇本選手も、赤板前から脚を使っては、いつもの脚色はすでになく…。 1センター4番手から捲った阿部選手が、3コーナーで一気に捲りきっての快勝!マークの黄金井憲選手(埼玉・54期) がきっちり続いての埼玉ワンツー。3着は谷岡博行選手(大阪・58期)でしたが、2着からは5車身離されてのもの。 埼玉コンビが完全に抜け出してのゴールに。

 

 優勝した阿部選手は、これが記念すべき1・2班戦初優勝! 3月大宮チャレンジ戦で9連勝し、2班特別昇班を果たした後は、決勝2・3着はありましたが、なかなかVには届かずで…。しかし、 このナイターで、惜敗に終止符を打ちました!

 

 喜びいっぱいの表情で、場内ステージに登場した阿部選手にインタビューです。

 

             

 

 「1・2班戦、初Vです。最近、調子を落としていましたが、 これを皮切りに、調子が良くなればいいですね」

 「(決勝は)脇本君にリベンジをしたかったけど、スタートも取れず、焦ってしまって…。もう、 2周半前から脇本君はやる気バリバリで、僕と目を合わさないので『イヤだなあ…』と思いながら付いていましたね。 あそこまで闘志バリバリで来られると、ビビっちゃいましたね(笑)。軽々と捲った?いや、軽々じゃなかったです。もう、脚はガクガクです」

 「自分らしいレースではなかったので、師匠には何て報告していいか…。とりあえず『優勝しました』 と報告しておきます。この優勝を機会に、今度は今日みたいなレース(捲り)ではなくて、 阿部大樹らしいレースで勝てるようにしたいと思います。正直、『バカヤロウ』 と言われても仕方がないレースだったんですけど、今日初めて優勝できたので、嬉しい気持ちでいっぱいです。 次に四日市に来るときには、もっと力をつけて、阿部大樹らしい先行ができるように、一生懸命頑張りますので、 これからも応援よろしくお願いします」

 

            

 

 普段の表彰式では、インタビューの後、表彰状やトロフィー、記念品の贈呈が行われ、 記念撮影へと移ります。それが、だいたいは上の写真のようなポーズとなるわけです。

 しかし、阿部選手は「芸人だと思ってください」(前検談)と言うくらいユニークなキャラ! お客さんもその辺りを察知されたのか、いろんなリクエストが飛んで…。

 

             

 

 こんなポーズまで!(笑)

 初Vだけではなく、 パフォーマンスでも大いにアピールした表彰式になりました!

 

 ちなみに、前検日には、こんなサービスショットも(笑)持っていたバッグとともにパシャリ!

 

             

 

 しかし、仕事の話になると、お茶目な一面は封印。しっかりした口調で、こうも語ってくれました。

 「同期で意識する選手ですか?ワッキー(今回出走の脇本選手) とか、坂本貴史、山本奨etc…。学校時代から仲良くさせてもらっています。でも、仲がいいぶん、 競走では負けたくないです!

 「師匠は小沼良さん。将来は、師匠の前で駆けたいです。 期待してもらっていると思うので、早くS級に行かないといけませんね!」

 

 次に四日市に来るときは、どこまで強くなっているのか、楽しみです。

 

 

 その決勝戦でマーク2着。きっちり埼玉ワンツーを決めたのは、 黄金井憲選手

 

             

 

 黄金井選手の息子さんは、競艇選手(力良〔りきら〕・100期) 。そんなこともあってか、阿部選手のことを「阿部君は、エンジンが違うよ」 と表現してくれました。

 今回の阿部選手の初優勝の陰には、黄金井選手ならではのアドバイスがあったことも見逃せません。

 「阿部君は前の日から『先行します!』って、行く気満々だったよ。でも、前の晩宿舎で 『落ちついて行け』と、時間をかけて話しました。今回捲りになったけど、これは決して競走が小さくなるってことじゃない。阿部君は(1・ 2班戦)初優勝らしいね。まだまだ上を目指す選手なんだから、いいキッカケになると思うよ」

 ベテランらしい、落ち着いた口調で語ってくれました。

 

 

 さて、次節はいよいよ記念です。開設58周年記念『泗水杯』(GⅢ)が、 10月25日(日)~28日(水)の日程で行われます。

 昨年(8月)は、柴崎淳選手(三重・91期)が、武田豊樹選手(茨城・88期)を11秒2で捲って、 記念初優出初優勝を、見事にホームバンクで達成!91期、記念優勝一番乗りも果たしました!果たして、 今年はどんなドラマが待っているのでしょうか?ぜひご期待ください!

 

 

                    谷友梨子


9/13~15 Kドリームスカップ(FⅡ)より

 こんにちは。実況の立野純です。

 

                   

 

 前回のブログで、検車場の売店を少し触れましたが、今節売店におじゃましたら、 こんな商品を発見しました。

 

                 

                   『水素力』!!

 

 コンビニで『酸素水』というのは何種類か見かけたことはありますが、水素の水を見たのは初めて。 値段は120円(この売店の価格)でしたが、内容量は、通常のミネラルウオーターより少ない190ml。

 ものは試しに…、と、ひとつ買って飲んでみました。まろやかな、飲みやすい水… といったところでしょうか。容器の裏側には「特殊技術によって多くの水素を容存させたお水です。…(中略)… あなたの美と健康をサポートいたします」と書かれています。

 男性の私に“美”はともかくとして、健康は大事な要素。飲み続けると、いいことありますかね!?

 ちなみに、容器の表側には『勝つ力!』とも書かれています。 選手にとっては、そそられる文句かも?誰かが飲んで1着を取ったら、爆発的に売れるかもしれません!!

 

 さてここでは、今節行われたチャレンジ戦と1・2班戦に出走した、 将来期待される若手機動型を2選手取り上げましょう。

 

 まずチャレンジ戦から、岡﨑智哉選手(大阪・96期)

 

             

 

 デビュー戦の奈良、2戦目の岸和田は決勝2着、8着のスタート。 ところが3場所目の一宮から名古屋、大垣と、中部地区で3連覇! 適性ナンバーワンの素質を早くも開花させ、ここ四日市に乗り込んできました。

 3連覇の決勝の内容は、『一気捲り』、『1角単騎ガマシ』、『バック3番手捲り』。 スピードを存分に披露しています。

 

 「脚質はダッシュタイプですが、 地脚もだんだんついてきたと思います。決まり手は、逃げと捲りが半々くらいですけど、 もちろん毎レース先行という気持ちで走っています。デビューして、レースに慣れてきたかなぁ… とは思いますけど………」

 デビュー後の成績だけを見ると、ケチのつけようもないもの、と思われましたが、話は続きます。 師匠は、中武克雄選手(57期)。また、練習は乾準一選手(85期) らに指導してもらっているそうですが…、

 「師匠や兄弟子からの意見は、あまりよくないですね。『普通にレースするな!』 と言われます」

 “普通のレース”…???このことについて伺うと、こうだそうです。

 「チャレンジでは力で押し切れ! そんなレースっぽいレースはするな!」

 「点数を持ちだしたら、後ろはなかなか取れなくなる。前からでも、攻める方法はいくらでもある。 『引いて捲る』とかではなく、『どこからでも突っ張ったる!』と、“力で勝つ”みたいな感じで!その辺りも考えてやろうかなと思っています」

 「練習は乾さんらと街道中心です。練習は厳しいですよ。でも、 僕のことを思ってやってくれていますからね。ウエートも取り入れています。ウエートはたまに師匠とも一緒にやりますよ」

 結果だけではなく、師匠や先輩に認められるレースをするために、 まだまだ試行錯誤の日が続くのかもしれませんね。

 チャレンジでは常に人気になりますが、「オッズですか?プレッシャーにはならないけど、 下手なレースはできないなと思いますね!」と、頼もしいコメント!

 今節も3日間通して1番人気に。予選、準決勝は逃げ切り勝ち。決勝でも期待を集めましたが、 結果は7着。ホームでカマシていきましたが、高間悠平選手(福井・95期)に捲られ、直線失速してしまいました。準決勝では、 逃げ切ったものの、ゴール前は番手選手に1/4輪差まで詰め寄られてのもの。レース後、お話を伺うことはできませんでしたが、 あるいは納得のできなかったシリーズだったかもしれません。

 もちろん、今後はA2→A1→Sと上がっていく選手。今後どう強くなるのか、注目してください。

 

 

 次に1・2班戦から、阿部大樹選手(埼玉・94期) をピックアップ。

 

             

 

 先に今節の結果から言えば、 ズバリ優勝でした!それも1・2班戦の初V! その優勝リポートは別にアップとして、ここでは前検日に伺ったお話しをご紹介しましょう。

 三重初出走ということで、タイプを伺いました。

 「高校時代はずっとスプリントをやってました。 元々地脚系だったと思います。長距離は乗れないけど、モガキは長くできるタイプだと思います。 調子いいときは、地脚にはそこそこ自信がありますよ。ダッシュも、なくはないと思いますが、すごい方々と比べたら全然ですね」

 押さえ先行基本に、そのまま逃げ切るのが、阿部選手の魅力。ところが…、

 「(今年3月に3班戦で9連勝し)特進してすぐのころはよかったんですけど、 そこから注目されたのか、うまく先行させてもらえなくなってきて…」

 上位選手は、思うような走りを簡単にはさせてくれません。上位戦の難しさを語ってくれました。

 

 「普段の練習は街道メイン。バンクにはほとんど入りませんね。上り?ありますねー!苦手ですけど(笑)。師匠は小沼(良) さん。あとのメンバーは、飯田威文さん、金子周一郎さん、國広哲治さん、白岩大介さん、齋藤和伸さん、相川永伍さん、 金子哲大さん…。多いときは、15人ほどと練習しますよ」

 「師匠との出会いは高3のとき。齋藤和伸さんが、僕の高校の先輩なんですけど、 齋藤さんが小沼さんの所でやってたんです。それで、齋藤さんに師匠を紹介してもらいました」

 「師匠はすっごい真面目です!僕が不真面目なので、 いつも怒られています(笑)。レースに対しても、練習に対しても、全ての面で真面目です。学ぶところはたくさんあります。 師匠には『何も考えずに駆けろ!駆けたらお前は強いんだから』と言われています。 僕はいろいろ考えて負けるんですよ。だからそう言われます。脚に自信があるときは、自信を持って駆けられるんですけど、 ちょっと脚に自信がないときは、『うまく走っちゃおう』と思っちゃって…。 捲りに回って8着とかに飛んじゃっています。今回は、そういうことがないように。レースの内容で勝てれば、 おのずと結果はついてくると思います」

 

 「僕が不真面目…」なんて語っていましたが、競輪に対しては真面目に話してくれました。でも、 一方でこんな側面も!

 

             

                    「おったまげー!」

 

 実はこれ、前節四日市に出走した三木翔太選手(群馬・95期)が、 8月西武園3班戦優勝のときにとっていたポーズ!(気になる方は、西武園競輪のHPをチェックしてみてください。もしくは 『三木翔太 西武園』で検索すると出てきます)

 前節に三木選手に「何ですか、あのポーズ?」と聞いたら、「いや、 あれは阿部大樹に『やれっ』って言われたんですよ」との返答が。そこで阿部選手に尋ねると、 アッサリ認めて、同じポーズを取ってくれました(笑)。こんな芸人みたいな一面も持っています(むしろ、こっちが本物?)。S級に上がれば、 勝利選手インタビューを受ける機会も増えるでしょう。脚はもちろん、口の回り方にも注目かも?

 

 

 さて、短い秋のナイターが終わりました。次はいよいよ、 記念開催です。10月25日の日曜日が初日です。 昼間開催ですので、お間違えのないよう、お気をつけください。昼間は記念、晩ご飯は 『とんてき』!(←検索してみてください)ぜひ、遠方の方も旅打ちに四日市へ!

 

              

  (BBスタジオ本番前にパシャ!左から柴崎淳選手、北幸博選手、 進行の谷友梨子さん。

          北選手、柴崎選手は、四日市記念にも出走予定です!)

 


南大輔V(京都・76期) 2009年8月31日~9月2日

 こんにちは。BBライブスタジオ担当の谷友梨子です。

 

                   

 

 今シリーズは、『第3回ベイサイドナイトレース杯 Kドリームスカップ』(FⅡ) が、8月31日(月)~9月2日(水)の日程で行われました。

 

 優勝は、南大輔選手(京都・76期)。

 

             

                  (優勝後、検車場にて)

 

 今シリーズは、関東、南関東からの遠征選手を迎えての開催でしたが、 東日本から決勝に勝ち上がったのは、追い込み型の青木貴之選手(神奈川・80期)ただ一人。 中近の選手で8人を占めました

 近畿は4人の勝ち上がりでしたが、 中でも目を引いたのが京都の3選手。今期昇班を果たした奥平充男選手(京都・93期) を前に、南選手-武田哲二選手(京都・65期)という固い結束。和歌山の大川栄二選手(70期)は、「京都“から”」 のコメントで、4番手追走に。

 一方の中部勢も4車でしたが、こちらは藤川浩平選手(石川・87期)と西浦仙哉選手(三重・73期) が、割り切って別線になりました。

 

 レースは、後ろ攻めの奥平選手が、赤板1センターからの押さえ先行。中団5番手に藤川選手、 8番手に西浦選手の形でジャン。8番手の西浦選手が、ホーム手前から果敢に仕掛けましたが、武田選手にブロックされて万事休す。藤川選手は、 5番手の内に包まれ動けずじまい。

 結局、絶好の番手無風で回った南大輔選手が、一気に追い込んでの優勝。 おととし10月奈良以来、約2年ぶりの優勝となりました!2着武田選手、3着大川選手で、 近畿ライン2~4番手の選手で上位独占。3連単750円、1番人気の決着でした。

 

 見事に人気に応え、ファンの皆さまの前に登場した南選手に、お話を伺いました。

 

             

 

 「2年ぶりの優勝、長かったです。奥平さんが頑張ってくれたので、 絶対に1着取って、武田さんとワンツースリー決めようと思って踏みました。(奥平さんは)主導権を取るのも、 仕掛けも落ち着いていて、僕はすごく楽をさせてもらいました。道中、西浦さんは見えましたが、藤川君の動きが分からなかった。でも、 奥平さんが掛かっていたので『いけるかな』と、バックすぎで思いましたね

 南選手と奥平選手。期は南選手の方が断然先輩ですが、年齢は奥平選手が4つ上。そんなこともあって、 南選手が奥平選手を呼ぶときは「さん」づけです。その奥平選手の先行に応えた優勝でした。

 

             

 

 「前回地元戦では、悔しい思いもしました(準決勝5着敗退)。でも、四日市はすごく相性がいいので、 『チャンスあるかな』と思って、今回来ました。ここ(四日市)の優勝は、3回目くらいです。四日市のナイターはきれいで、 お客さんの声援も熱く、走りやすいバンクです」

 「これからはもっと優勝を重ねて、またS級で走れるように頑張ります。 四日市は相性がいいので、次来るときはまた頑張ります。応援、よろしくお願いします!」

 S級復帰に向けて、ファンの皆さんに力強い言葉で、締めくくってくれました!

 

             

 

 

 さて、今回の決勝戦は、中近勢の争いとなりましたが、そんな中、 東日本からただ一人勝ち上がってきたのが、青木貴之選手(神奈川・80期)。

 

             

 

 「誰か勝ち上がってきてくれると思ったんですけど…」と、準決後は少々困惑ぎみでした。決勝は、 単騎の競走を強いられ6着。見せ場を作ることができませんでした。

 ただ、青木選手にとっては、 降級後6場所目でようやく果たした決勝進出。ここまでの5場所は、準決勝中間着で敗れていました。

 「これじゃあいけないので、いろいろ考えています。練習も変えたりしていますし、 次節からはフレームも変えようかと思っています。今のフレームは、自力の打てるフレームじゃない。追い込み仕様です。 新しいフレームは、今節に間に合わなかったので、この次あたりからは、そういうこと(自力)も考えて、練習はしてきています。 今のフレームで目標がないときは、『位置を取って、いいところを突っ込めればいいな』という感じですね」

 「もっと脚をつけて、フレームも捲りの打てるものにして、 リベンジしたいですね。もう1回くらい、S級に行かないとね!」

 

 青木選手は、デビュー13年目に入りましたが、四日市参戦は意外にも今回が初めて! そんな今シリーズで、ようやく掴んだ決勝シート。S級復帰へ向けて、これからまだまだ挑戦が続きます。

 

 今回の検車場で、ひときわ“練習焼け”が目立った新人選手!三田村謙祐選手(京都・96期)です。

 

             

 

 Tシャツ姿でも、筋肉隆々さが伝わってきます!学生時代にはレスリングをやっていたそうですが、趣味は「ウエートです」と。なるほど、 納得です!

 「持ち味ですか?どうですかね…。自分の中では、地脚もダッシュも、 どちらも長所ではないんですけど、逆にどちらも短所ではない。バランス型だと思います」

 師匠は、八倉多加人選手(52期)。練習仲間は、久米康徳選手(70期)、 川村晃司選手(85期)、伊藤信選手(92期)、小谷実選手(93期)ら。そんな師匠や練習仲間からは、こんな声が。

 「川村さんからは『28歳でS級になれ』と言われています。 デビューして2年ですよね。かなりハードル高いんですけど(笑)。でも、 今は一日も早くS級に上がりたいです!」

 「また、八倉さんの許可が下りるまでは、先行一本です!自分も 『先行で勝つのが、競輪を楽しめるかな』って思ってますし。逃げ切ったら気持ちいいです!」

 

 今回四日市終了時点で、デビューから18走して、バックは15本!1着10回のうち、 逃げの決まり手は『9』!今シリーズは、決勝こそ単騎で思うようなレースとはいきませんでしたが、勝ち上がり戦ではいずれも先行して1着、 2着。

 今後も、師匠の教えを守って先行一本で戦ってくれることは間違いありません。先輩の言う 「28歳でS級」を目指して、これからも練習の日々が続きます。

 

 

 さて、次回の四日市ナイターは、9月13日(日)からのFⅡ戦。今回同様、関東、 南関東からの遠征を迎えての3日間です。秋のナイターをお楽しみください。

 

                    谷友梨子


8/31~9/2 Kドリームスカップ(FⅡ)より

 こんにちは。実況の立野純です。

 

                   

 

 お盆を過ぎたあたりから、朝晩が過ごしやすい日が続いています。が、日中はそんな涼しさどこへやら… 。こんな暑い日中に汗をかいたときには、冷たいスポーツドリンクを身体が求めます。

 スポーツドリンクと言えば、それは競輪選手にとっても欠かせないアイテム。1着を取った選手が、 他の選手に缶のポカリスエットを「ありがとうございました」と言いながら配っている場面を、TV中継でご覧になったことはありませんか? あのポカリは、事前に売店の方が、9本一袋をセットにして準備してあるのです

 

              

 

 レースが終わると、1着選手と同県の選手(いないときは、近隣の選手)が、売店に取りに来て、 1着選手に手渡すそうです。武道の世界ではよく「礼に始まり、礼に終わる」と言われますが、競輪では「ポカリに終わる」?これも、 戦った相手に「ありがとうございました」という気持ちを込めてのものなんですね。

 

                

                (こうして、まとめて冷やしています)

 

 さて、今シリーズの四日市競輪は、月またぎのFⅡ戦。関東、南関勢を迎えた 『Kドリームスカップ』が、8/31~9/2の日程で行われました。

 

 ここでは、今節出走した東日本の選手を取り上げましょう。

 まずは、今回中部地区の三木翔太選手(群馬・95期)

 

             

 

 まだ馴染みのない選手なので、持ち味を聞いてみました。

 「持ち味ですか?ん~…。あんまりないですねぇ…」

 いきなり大謙遜(?)の答えが返ってきたので、「どちらかと言えば、ダッシュ型?」 とプッシュしてみました。すると…、

 「そうですね。ダッシュ系ですね。地脚はあんまりないですね。 デビューして最初のころは、押さえ先行中心でしたが、最近は前を取ってからの組み立てが多くなりました

 

 そう話す三木選手。成績を見ると、近況はピン(1着) ラッシュです!

 「6月函館から新車にしたんですが、そこからよくなりました。でも、前々回の静岡は、 初日から緊張していたので、3日目には疲れてしまいました。捲ろうとしたんですけど…(静岡では特進がかかっていたが、 決勝6着で連勝は8でストップ。特進ならず)」

 

 師匠は清水敏一選手(67期)石川雅望選手 (91期)が高校時代の2年先輩だそですが、その石川選手を通じて紹介されたようです。普段の練習は、 師匠と街道中心にマンツーマン。今回四日市は、中7日での参戦でしたが「いい感じで練習できました」とニッコリでした。

 

 

 次に、同じく東からの遠征選手、植草亮介選手(千葉・90期) をご紹介しましょう。

 

             

         (「カッコよく撮って下さい」と言われましたが、 いかがでしょうか?)

 

 植草選手の初日は、5レースに出走。5レースと言えば、FⅡ戦ではチャレンジレースです。少し前に、 1・2班戦の決勝戦や上位戦で植草選手の名前をご覧になった方にとっては「あれっ?」という感じではないでしょうか。

 「(3班には)失格で落ちたんですよ。今期は修行です! チャレンジと言っても、(相手は)全然弱くないですからね。強い若手がバンバンいますよ!」

 植草選手の四日市参戦は、今回が2回目。前回は、昨年の秋でした。そのころの決まり手は、 捲り一辺倒という感じでしたが、今回前検時の決まり手は『逃:7 捲:6 差:2 ク:1』。 逃げと捲りがほぼ同数でした。

 「一時、捲りだけになってしまったんですけど、それをやっていたら1・ 2班戦で先行しても通用しないのがわかって…。意識的に先行を心がけています。押さえ先行より、 カマシ、捲りの方が得意ですね」

 3班に落ちても後ろ向きな言葉はなく、前向きな言葉がポンポン出てきました。お話ししていても、 こちらがパワーをもらえるような感じです。

 

 チャレンジレースの初日は、オール予選競走。格は全て同じですが、 5レースに地元地区の優勝候補が組まれるのが、通例となっています(そんな規則はどこにもありませんが。この5レースのことを、選手はよく 『メイン』と呼びます。同様に、記念の初日特選も、11レースが『メイン』です)。ところが、その5レースの本命に組まれたのが、 今節は植草選手。遠征である南関の選手が5レースに組まれることは、珍しいことです。

 「5レースですか!ありがたいですね。(「かなり人気すると思いますよ」の問いに) オッズ見たら、スゲー緊張するんですよ。でも、力にはなります!『勝たなきゃいけない』って、思いますね!」

 

 植草選手の師匠は、中村浩士選手(79期)。で、な~んとなく、 師匠と雰囲気が似ていませんか???(そう思うのは私だけ?)そこで聞いてみました。「師匠と雰囲気似てませんか?」 と。すると…。

 「メガネが一緒なんですよ。中村さんがしているのを見て、 カッコいいなぁ、と思って。そこで、『メーカーどこですか?』って、聞いたんです!」

 なるほど。そういうことだったんですね(納得しました!)。ということは、早く上に上がって、 今度は師匠をレースで引っ張らねばなりませんね!

 

 

 ところで、今回取り上げた2選手、 今節の成績はどうだったかというと…。

 

 なんと、ともに決勝に勝ち上がっただけでなく、 ラインを組んで見事にワンツー決着!

 チャレンジ決勝には、自力型が7選手も勝ち上がり、並びがどうなるのかと思われましたが、 近畿の自力3車は全員単騎。三木選手も、関東としては単騎でしたが、ここに植草選手を先頭とする千葉トリオが付いたことにより、 長い4車のラインができました。

 こうなると、さすがに強力です!ジャンから先行した三木選手。 他の自力型の抵抗を封じての先行。4コーナー番手で回ってきた植草選手が、直線しっかりと追い込み完全V! 2着にも、先行した三木選手が残り、両者のワンツーでした。敢闘門に引き上げていくとき、お互いの健闘を称えあう姿が、 実況席からも見えました。

 

 優勝した植草選手は、これで降班後2回目のV。ちなみに、 1回目の優勝は7月富山でしたが、このときは、先行した菅藤智選手(群馬・95期)の番手から追い込んでの優勝。つまり、どちらの優勝も、 群馬95回生の番手から追い込んでのものです!これは偶然でしょうが、こうなると群馬95回生には、 足を向けて寝られないかも(笑)。もちろん、本来は自力選手ですから、いずれ自力で優勝する場面も巡ってくることでしょう。

 2着に終わった三木選手でしたが、準決勝では11秒3の捲りを披露! この日は1・2班戦含め、ほとんどが12秒台の決着でしたが、三木選手は飛び抜けた上がりタイムを叩き出していました。 このスピード、ぜひ今後もチェックしてみてください。

 

 

 さて、次節の四日市ナイターは、今月13日(日)に開幕。強力な94回生が、 シリーズを盛り上げてくれそうです。ご期待ください!


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