こんにちは。実況の立野純です。
東海地方の梅雨が明けたのは、7月17日。とたんに、「暑い!」 が合言葉のように飛び交う毎日。夏の暑さが苦手な私も、ぐったりです…。
競輪場近くにある霞ヶ浦球場では、高校野球三重大会の真っただ中!(出勤のときでしたので、 中に入る時間がなく、外から撮影しました)
カメラマンも大変でしょうね。
ここから競輪場内へ入ると…。
上の写真のところは、一般の方は入れないのですが、非開催日払戻所より少し左手奥に進んだところ。 これよりまっすぐ行くと検車場があり、左に見える茶色の建物が選手宿舎。
その手前に見える池では、魚が泳いでいる姿も見られます。その池で、 前検日には藻の除去作業が。
写真ではわかりにくいのですが、水面には藻がびっしり!「特に悪影響があるわけではないのですが、 見た目にもよくないので…」と、作業員の方が除去作業をされていました。その結果…、
本当に、暑い中大変そうでした。
さて、真夏のナイター第一弾は、 『パシフィックエース協賛 第1回ベイサイドナイトレース杯 Kドリームスカップ』(FⅡ)。7月22日(木)~24日 (土)の日程で行われました。
今期初の四日市ナイター。1・2班戦を制したのは、格上位の市野茂選手(愛知・ 64期)。準決勝3個レースのうち、2レースは主力機動型が敗れる波乱。そんな中、11レースは3連単1番人気決着。 決勝も、終わってみれば、準決勝11レースと全く同じ着順で入っての、やはり1番人気。競馬には『夏は格よりデキ』という格言がありますが、 今回は格でもデキでも上回った中堅~ベテラン勢が上位を独占。
ワンツーを決めた市野選手と小林信晴選手(愛知・83期)は、S級でも勝ち負けできる選手ですから、 力が違ったと言えばそれまでかもしれません。
が、そんな中で結果を出すことは、そう簡単なことではありません。A級の若手も強いですからね。 来期は再びS級で、活躍してほしいところですね。
ところで、今節は4/20~22以来、実に3か月ぶりのFⅡ戦!ですので、 3班選手が四日市に来たのも、当然3か月ぶり。…ということで、今回ここでは、 今節出走した3班若手選手を取り上げたいと思います。
まずは、伊藤彰規選手(神奈川・96期)。
伊藤選手は、四日市初出走。中部にはまだまだ馴染みが薄いので、「どんな選手かな…」と、 私は事前に顔写真も確認したのですが、その写真は黒髪。しかし、実際お会いすると、ご覧の茶髪!「髪は、最近染めました!」とのことでした。
「タイプは、どちらかと言えば地脚ですね。ダッシュは、 地脚ほどはないので…。基本は押さえ先行ですけど、『何が何でも!』という感じではありません。自力で、流れを見極めて、 何でもできるように。どこからでも行けるようになりたいですね。将来的には、自在に動けるようになりたい」
2月大宮で、デビュー初優勝。以降も、決勝には常時乗っていますが、 決勝になると結果が出ていません。
「そうなんですよ。決勝に乗れると、安心しちゃうんですよね…」
そんな、メンタル面の課題も挙げていました。
師匠は、59期の吉田晴行選手。練習仲間には、95期の小原太樹選手(S2)や、久保将史選手 (A2)などがいます。
「師匠からは、特に何も言われていません。伸び伸びと走らせてもらっています。 練習仲間はみんな強く、環境もいいですから、頑張りたいですね」
四日市の直線は長いですよ」と話しかけると、
「直線が長いのは好きなんですよ。500バンクも好きですから。 ですから、直線が長いのは苦になりません!」
と、頼もしい返答!この四日市に来る前は、7場所連続決勝進出。当然、今回も有力視された一人でした。
が、レースはやってみないとわからないもの。準決勝は、人気に押されましたが、まさかの9着。 叩かれ包まれるような展開で、力を出し切れずに終わった印象。さぞ、悔しかったことと思います。
しかし、予選では新人選手と長い距離をモガキ合った末、力強い逃げ切り勝ち!言葉通り、 長い直線もしのいで、地脚のあるところを見せました(最終日も新人に逃げ切って、トータル2勝)。
まだ二十歳!チャレンジは当然通過点ですから、今後どう強くなっていくのか、 ぜひ追いかけてみてください。
続いて、関東から。佐山俊樹選手(埼玉・97期)です。
佐山選手は97期ですが、デビューしてからは、まだ26走しか消化していません。 同期はだいたい40数走していますが、これには原因が。
「2月末の平塚で落車して、上腕骨をやってしまい、2か月半ほど休んでしまいました… (復帰は5/19立川)。でも、復帰してからは、だんだん調子も上がってきました」
復帰2場所目の6月千葉一般戦で、ようやく嬉しいデビュー初勝利。その勢いか、直後のいわき平では、 『1・1・③』の好成績。自身初の決勝進出も決めるなど、能力のあるところも見せていました。
今回が初の西遠征。戦法などについて、教えてもらいました。
「タイプは『完全なダッシュ型』。『持たないダッシュ』です (笑)。地脚はあまり自信がないですね…。でも、レースでは先を見据えて、あえて先行しています。 基本は押さえ先行です」
「練習は、小沼良さんの八丁湖グループに入って、 面倒を見てもらっています。同じグループに、阿部大樹さんがいるのですが…」
ん?阿部大樹選手(埼玉・94期・S2)と言えば、 昨年四日市に来たとき…
こんなひょうきんなポーズもとってくれていましたが…。
「パフォーマンスじゃなくて、レースの面で参考になるんですよね?」とぶつけると、
「はい!」
と即答!(笑。無理にそう言わせたかもしれませんが…)
「阿部さんの先行の仕方などは、すごく参考になるんですよ!」
身近に目標となる先輩がいるのは、とてもいいこと。佐山選手は、ケガで同期とはやや出遅れましたが、 こんな差は、将来的には、あってないようなもの。まだまだ伸びていきますよ!
続いて同じく関東から。近藤寛央選手(東京・97期)を。
写真のジャージは『スーパーKアスリートラボ』のもの。 スーパーKと言えば、ガールズケイリンでも大活躍した石井寛子選手も所属しています。
「(スーパーKは)自転車の実業団チームです。石井さんともよく練習していますよ。 練習環境はいいですね」
HPもあるので、ぜひ覗いてみてください。
そんな近藤選手に、近況などを自己分析してもらいました。
「脚質はスプリンター。末の粘りは課題ですね…。逆に、 ダッシュには自信があります」
「成績ですか?ちょっと波がありますね…。着が悪いときは、先行して粘れていないときですね」
「組み立てに関しては、結構自分が思ったようには走れています。徹底先行ではないですけど、 基本は先行。それで後手を踏んだら、中団を捌いたり。被せられても捌いたりして。 そんな自在な動きも好きですよ。将来S級に上がったら、自力をメインにした自在型になりたい。でも、 今は自力ですよ」
そんな分析から、デビューからここまでの自己採点は「60点」とのことです。
「師匠(飯田義広選手・44期)からは、『先行、捲りの自力で戦え』とは言われていますが、 レースに関して特に言われることはないです。とにかく、力を出し切るレースをしていきたいですね」
今節は、関東、南関東から中近の選手によって争われたシリーズでしたが、フタを開けてみれば、 東日本から決勝に乗ってきたのは、この近藤選手ただ一人!決勝は「初めて」 という単騎のレースになってしまいました。
しかし、そんな中でも、捲ったラインの番手にうまく切り替えて、ゴール前では差を詰めての2着。 器用な立ち回りも見せて、自身初の単騎戦で、連に絡んできました!
素質はある選手でしょうから、これからもどうぞご注目ください。
最後に、今節登場した98期の新人2選手を!
まずは、先輩とツーショットで!写真右が山田裕哉選手(岐阜) です。
(写真左は、闘心會で一緒に汗を流す、 青木康貴選手〔96期〕)
師匠は板橋常晶選手(82期)。その師匠とは、 デビュー戦の奈良(7/14~16)で、いきなり同じ配分になっていました。その奈良では『4・落・9』。
「デビュー戦は全然でしたね…。緊張もしました。もっと余裕を持って走れればよかったんですけど…」
…と、反省しきり。
「デビュー戦ではバックを取れなかったので、今回は最低バックをつけたい。師匠からは 『先行してこい』と言われています。また、脚質は地脚系ではないので、もっと粘れる脚もつけていきたい。とにかく、 今は全力を尽くして、まずは主導権を取れるレースをしたいです!」
今節、初日は捲りに回って不発に終わりましたが、2日目ではカマシ先行。デビュー5走目で、 初めてバックを付けました(番手選手が、番手捲りで1着)。先行意欲はあり、練習環境も申し分ないので、 今後はどんどん名前を売っていってもらいたいものです。
最後に、98期の新人選手をもう一人。丹波孝佑選手(大阪) です(もちろん、写真左です)。
丹波選手も、山田選手同様、ここがデビュー2節目。デビュー戦は、連日押さえ先行の組み立てで『7・ 2・2』でした。
「戦い方は、押さえ先行主体です。それで、 カマシなども取り入れ、だんだん自力の幅を増やしていきたいですね。でも、とろあえず最初は押さえ先行で行きたい。 点数や着などは気にしないで」
「練習は、街道中心です。適性なので、 どんどん乗り込んでいきたいですね。あとは、競輪場(岸和田)に行ったときは、 そこにいる先輩方とモガかせてもらったりしています」
そんな適性組の丹波選手は、元々バスケットボールをやっていたそうです。
「スポーツは、中2から高3まで、バスケをやっていました。体力には自信があります! 体を動かすのが好きで、スポーツ選手になりたかったんですけど、バスケでは限界を感じていました。僕の親やおじいちゃんが、 競輪大好きなので、それで『競輪どうや?』って言われて…」
なるほど。それで選手になったのなら、今後はますます強くなって、 おじいさんらを喜ばせてあげなければいけませんね!今節は、最終日に番組面で初の番手戦も経験しましたが、まずは“先行で初勝利” を目指していってください!
さて、今年の真夏のナイターは、もう一節。次回は、8/2~4のFⅠ戦です。どうか、 熱中症対策は十分になさって、競輪をお楽しみください。200円の特観席も、どうぞご利用ください!






















































谷友梨子